第82話 野性の呼び声(ジャック・ロンドン作)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

アメリカの作家、ジャック・ロンドンの代表作。



【数行で読める、あらすじ】

19世紀末にカナダで金鉱が見つかり、飼い犬のバックが橇犬として売られて過酷な労働をするうちに、野性に目覚めていく。


と言う話。



【作品の特徴】

三人称。


 犬が主人公ながら、バックは知性や気品や忍耐といった魅力を十分に備えているので、犬好きでなくても犬版貴種流離譚という感じで面白く読める。


物語の面白さだけでなく描写もよい。


一つ一つの場面が長すぎず、状況の説明とバックの心理描写が過不足なく書かれていて、さくさくと話が進んで物語の緊迫感を維持したまま話が進むので、飽きずに読むことができる。



【作品の見どころ】

物語の構成が見どころ。


苦難の末にバックがジョン・ソートンという良い主人にめぐり合って金鉱を見つけて、そこで幸せに暮らしましたとさ、とハッピーエンドで終わらせてもいいのところなのだが、本作はそうではない。


そこからさらに話が進んで、ジョン・ソートンがイーハット族のインディアンに殺されて、バックが復讐して、人間を殺したバックが生存競争の頂点に立ち、オオカミのリーダーになるというクライマックスに持っていくあたりが良い。


 全体的に暴力と殺し合いばかりの話だけれど、最後にバックが亡きジョン・ソートンを追悼することで、ただの乱暴で残忍なだけな野性ではなく、愛情と気品ある物語として終わっている。


名作の名に恥じない作品と言えるだろう。



【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。


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