第18話 二都物語(ディケンズ作)

書かせていただきます。


【簡単な作品紹介】

ヴィクトリア朝時代のイギリスの作家、チャールズ・ディケンズが書いた歴史小説

発行部数は全世界で2億冊を超えると言われる。


【数行で読める、あらすじ】

時はフランス革命期。ロンドンとパリの二つの都市が舞台。

主人公のダーニーはフランスの貴族でありながらその地位を捨てて、イギリスで結婚する。が、パリで革命が起きたことを知り、元従僕を助けるためにフランスに行く。するとダーニーは処刑されそうになる。果たしてどうなるか。


と言う話。


【作品の特徴】

作者の出世作『オリバー・ツイスト』と似た構成の作品。

『オリバー・ツイスト』では、中盤辺りから脇役の存在感が増し、主人公のオリバーは影が薄くなっていたのだけれど、『二都物語』も同じ状態になっていたりする。


『二都物語』の主人公であるダーニーは、脇役に助けられているばかりで、確固たる意思や方針に基づいて動いている感じがしないため、主人公としての存在感が希薄になっているかな。


その結果、主人公よりも脇役の方が印象が強くなっている。


『二都物語』は主人公が大活躍する話ではなく、主人公が脇役の活躍を仲介している、みたいな感じの内容だ。


主人公が活躍した物語を好む人には、不満があるかもね。



【作品の見どころ】

ただ、欠点ばかりではない。


激動の時代を舞台に、主人公と魅力的な脇役達が織りなすことで、物語がドラマチックになっている。


短い章毎に、重要人物にスポットを当てていく構成なので、読みやすく、話も理解しやすい。


どことなく、『三国志演義』や『水滸伝』のような、中国の古典と似た雰囲気があって、それらの作品が好きな人なら、ハマるかもしれない。


お話そのものは面白いので、読んで損はないと思うよ。


【終わりに】

今日の解説は、こんなところかな。異論や反論や要望があれば、感想に書いてね。加筆修正しますよ。


ちなみに、記事の内容や、取り上げる作品は、私の独断と偏見が強いので、あしからず。


それじゃ、今回はこんなところで、さよなら、さよなら、さよなら。




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