第59話 読売ジャイアンツに昭和の時代在籍した、印象に残る外国人選手(昭和50年以降)
①デーブ・ジョンソン
長嶋茂雄が引退し、その穴を埋めるべく招聘した現役大リーガーという触れ込みの選手。
内野手で2年間在籍したけど、1年目の打撃成績はサッパリで長嶋監督の初年度は屈辱の最下位になりました。
ジョン損とか害人選手とか言われましたね。
②クライド・ライト
投手として3年間在籍しました。
最初の2年間はローテーション投手としてそこそこ活躍して、長嶋ジャイアンツのリーグV2に貢献しましたが、気分屋で気性が荒く、クレージー・ライトなどと言われたりしましたね。
③ジョン・シピン
内野手として大洋ホエールズに6年間在籍した後、読売ジャイアンツに移籍して3年間活躍しました。
大洋ホエールズ時代は長髪ヒゲ面で、ライオン丸などと言われていましたが、巨人移籍に伴い髪もヒゲもサッパリ切って、野人から紳士の姿になりました。
しかし闘争心は激しい男で、死球などくらおうもんなら烈火の怒りで投手をブン殴りに行くタイプでした。
NPB在籍9年間で本塁打218、通算打率297とかなり活躍した選手です。
④ロイ・ホワイト
クレバーな打撃、堅実な守備の外野手。ニューヨーク・ヤンキースから来日して3年間在籍しました。
ひとことで言って外国人選手の中では珍しくトビキリの紳士、ジェントルマン。
ルーキー時代の原辰徳とチームメイトでした。藤田監督巨人の優勝と日本一に貢献しましたね。
⑤ゲーリー・トマソン
外野手として2年間在籍。
しかし成績はさっぱり…初年度こそ本塁打を20本打ちましたが、三振が132と多く、トマ損とか大型扇風機などと言われてました。
しかし、私が当時見たナイター中継で、後楽園球場の対大洋戦では平松政次から驚きの1打を放ちました。
二死からの打席で、平松政次の投じた外角のボール球をコスった飛球がショート後方にフラッと上がりました。
スタンド巨人ファンはため息をもらし、平松はもうチェンジを確信して三塁側ベンチに歩き始める。
しかし打球は外野まで伸びて、レフト中塚がゆっくりと後ろへ下がって行く。
あれれと思い始めた時、中塚の背中がフェンスに付きました。
そしたら打球は何と、左翼席最前列に落ちたのです。
当たり損ないのホームラン!
平松政次はちょうど三塁線をまたいだところで呆然としていました。
しかし、結果的にはトマソンは2年目はほとんど起用されることもなく、そのままクビになりました。
⑥レジー・スミス
メジャーリーグから巨人に移籍して来た大物外野手。2年間在籍。
かなり鳴り物入りで入団して来たけど、打撃成績はそこそこでした。
⑦ウォーレン・クロマティー
外野手として7年間在籍。
明るい性格でサービス精神旺盛、勝利のバンザイはクロマティーの代名詞。
打撃成績は7年間で本塁打171本、通算打率は321と、打者としては外国人選手最強です。
⑧呂明賜
台湾から来た外野手。
昭和最後のシーズン(昭和63年)から4年間在籍。
ガッチリした体躯のパワーヒッターで大いに期待されたが、活躍したのは初年度シーズンの前半だけ。
私が見た感じでは、打ち方から察するにインコースが弱点のような気がしましたね。
⑨ビル・ガリクソン
同じく昭和最後のシーズンから2年間在籍した元メジャーリーガー投手。
前年度で江川卓が引退してしまったので招聘された選手。
糖尿病持ちながら初年度14勝を上げて活躍しました。
余談として、この年ルーキーだったヤクルトスワローズの長嶋一茂に、神宮球場で第1号本塁打を打たれています。
そしてこのシーズン終了後、12月に坂本勇人が誕生しています。
ってところで。
頷くあなたは昭和原人!
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