第48話 昭和の歌謡界に旋風を起こしたグループサウンズたち
昭和40年代前半、ビートルズ来日に触発されたかのように、グループサウンズブームってのがありました。
若い兄ちゃんらが自ら演奏し歌うグループがたくさん出て来て、当時の歌謡界に一大ブームを起こしましたが、加熱した人気は大人たちを警戒させ、学校の先生たちは、生徒にグループサウンズのコンサートへ行くことを禁止したりしました。それはもはや社会現象、少女マンガ誌に「どうしてグループサウンズがいけないの」という漫画が連載されたほどでした。
今回は当時の人気グループを、記憶をもとに紹介します。
①ザ・タイガース
沢田研二、岸部一徳、岸部シローなどが在籍していた、超人気グループでした。
「花の首飾り」他たくさんのヒット曲がありますね。
②ザ・スパイダース
堺正章、井上順、かまやつひろし、井上堯之などが在籍していました。
コミカルな振り付けや巧みな演奏、メンバーは芸達者な者が多かったですね。
「夕陽が泣いている」他ヒット曲多数。
③ザ・テンプターズ
萩原健一がボーカルで在籍していたグループ。…当時の萩原健一は、沢田研二と人気を二分していましたね。
「エメラルドの伝説」他ヒット曲多数。
④オックス
野口ヒデト、赤松愛などが在籍していました。
コンサートに来た女子たちを次々と失神させたという伝説のグループ!
赤松愛の、まるで女の子みたいなルックス、ボーカル野口ヒデトの表情や声がもうとにかく、中島健人よりもセクシーでした。…当時子供だった私も実はオックスのファンでした。
「スワンの涙」他ヒット曲あり。
⑤ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
井上忠夫、三原綱木、ジャッキー吉川などが在籍していたグループ。
他のグループサウンズとは違い、大人の雰囲気のメンバーたちが揃っていました。
井上忠夫がメインボーカルを務めながら、曲の間奏ではフルートを吹くのが印象的でした。
三原綱木はその後、ダン池田が降りたニューブリードの指揮者としてNHK紅白の演奏をまかされましたね。
グループの代表曲はもちろん、
「ブルーシャトー」です。
⑥ザ・ゴールデンカップス
ミッキー吉野、デイヴ平尾、アイ高野、柳ジョージたちが在籍したグループ。
女子ウケするパフォーマンスは狙わず、グループとしてのサウンドを求めてた印象ですね。
「長い髪の少女」他ヒット曲あり。
⑦ヴィレッジ・シンガーズ
清水道夫のボーカルで、「亜麻色の髪の乙女」をヒットさせたグループ。
平成には島谷ひとみがこの曲をリバイバルで歌って再ヒットさせましたね。
⑧ザ・ワイルドワンズ
鳥塚しげき、加瀬邦彦などが在籍していたグループ。…湘南色の濃いメロディーが特徴的。
代表曲はもちろん「想い出の渚」
⑨パープル・シャドウズ
正直言って、メンバーも映像も記憶にほとんど残っていないんだけど、このグループの残したヒット曲、
「小さなスナック」
が大好きで、私はよくカラオケで歌っていました。
⑩ザ・サベージ
ルビーの指環をヒットさせるよりもさらに昔に寺尾聰が在籍していたグループ。実は彼もグループサウンズ出身なのですよ。
ヒット曲は
「いつまでもいつまでも」
…近年、何とCMソングとして使われてました。
…ってところで。
覚えてるあなたも昭和原人!
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