第3話町に入る?

 光が消え、辺りが見えるまで数秒。


「ん。ここは?」


 目の前には巨大な壁に人々が並んでいる門のようなものが見えた。


「町、か。」


 彼は町に入るか迷っていた。

なぜなら、所持金が0フィール(フィールはお金の単位)だからだ。

 そんな彼が取った行動とは、


「うーん。後ろには森、前には町……うん、森に行こう」


 …はい?




「ルンルンルン、ルンルンルン。まーもの、まーもの。こーろしーましょー♪」


 とても怖い歌を歌いながら本当に森へ行ってしまいました。

 彼の将来が心配です。


『ガァァァアアァァッ!』


 森に入って数分、はじめての魔物に出会いました。


「何あれ?(鑑定眼)」


Name:ゴブリン

Level:3

HP:10

MP:1

Skill:無


説明:有名な雑魚モンスター。


「ほぉうほぉう、なるほどなるほど。

要は雑魚か。殺せぇー!!!」


『ガッ、ガガ?』


 ザシュッ、一瞬だった。

殺されたことに気づかないほど早く、そして鋭くゴブリンの首に魔力の刃を飛ばした。

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