望まぬ異世界転生を果たした主人公を描いた短編作品です。多くの作品にあるように、記憶を持ったままの転生は苦痛の継続を意味する場合もあります。ずっとずっと苦しんで、やっとのことで終わりを迎えて。そんな終わりを台無しにされたら、タイトルの通りに考えるのも無理はありません。だけどその要素とは別に、転生とは環境の変化を意味します。苦しみを解きほぐすほどの親愛を与えられたら、いったいどうなるのでしょうか。ぜひ読んでみてください。
随所に出てくる「異世界転生なんてクソくらえ!」の意味が最初と最後で微妙に変わっているのがおもしろかったです!
読み始めていきなりの展開に何があったの??という疑問が一気に押し寄せてきます。この時点でもう物語の沼にどっぷりハマりました。何をどうしても失敗する様子はクスっと笑えてしまいます。しかし、いろんなことが明らかになるにつれ感情移入が……そしてラストでは自然と涙があふれてきます。気になったそこのあなた!この物語のエンディングを見届けてみませんか?
悩みを話せる人がいるのは幸せだ。読んでいたらそう思いました。これからも執筆頑張ってください。