ver2.0 科学と魔法が交差するとき、物語は始まるーー !
ーー
ーーーー
千夏は決めた。
「私、やっぱり科学者になる!おじいちゃんみたいな!」
千夏の祖父の名は、森田健太と言う。彼は天才科学者にして、日本のスティーブ・ジョブズと呼ばれていた偉大な科学者ーグレートサイエンティストーであった。最も、彼はその呼び名が嫌だったらしいが。
千夏は昔から、おじいちゃんに憧れていた。そんな千夏が科学者になりたいと思うのは至極当然のことであった。
しかし、悲劇は訪れた。いや、喜劇かもしれない。
寝坊を151日連続でするような千夏のことだ。
そう、間違えたのである。
学園の入学書類の希望の科を。
そしてその事に入学するまで気づかなかったのである。
そう、書類を読まないのであった。そして、誰も指摘しなかったのである。まさか、そこで間違えるとは誰も思わなかったのだろう。
こうして、彼女の「魔法科」での学園生活が幕を上げたのであった。
ーーーー
ーー
運命を変えるのは大変だね。
君が干渉してくれたおかげで、彼女はtdfぎゅひじょkpl
おっと、アクセス制限に引っかかったか。
君たちがどのような選択をしたのかは、君のみぞ知る。
神である僕は知るよしもなかったみたいだね。
この運命は収束する未来が決まっていたのか。
それとも、どこかでパラレルワールドになっていて、その世界も描かれるかもしれないね。
兎にも角にも始まってしまったものはしょうがない。
あとは野となれ山となれ、だね。
ーー
ーーーー
「なんでなのー!!!!」
千夏は叫んでいた。
「なんで私が科学科じゃなくて魔法科に!?!?!?」
千夏はまさか自分の記入ミスが原因で魔法科に「間違って」入学したとはつゆ知らず……。
「YUI!これはどうなっているのよ!」
《お呼びですか?マスター》
「呼んだわよ!」
《それでどんな御用ですか?マスター》
「私がなんで科学科じゃなくて魔法科に入っているのか、説明しなさいよ!」
《わかりました。マスター。STATUSの記録映像を検索、展開します》
すると、千夏の前にガラス状の画面が現れて、記録映像が再生される
ーーーー
ーー
『千夏ー、入学書類出しておきなさいよ、今日が締め切りでしょ?』
『わかったわよ、おかあさん! 後でやっとくわ!』
『今やりなさい!そうやって後回しにして、締め切りギリギリになるんでしょ?は や く や り な さ い!』
『あー、めんどいぃ!』
しかたなく千夏は入学書類に向き合う。
『私は科学者志望だから、科学科ね。うわぁ、眠い。おしまい。早く寝よ』
デデン!!!
魔法科に◯をつけていた
ーー
ーーーー
「あ”ぁ”あ”あ”あ”ぁ”あ”っ”!!!」
《どうやら寝ぼけて、◯つける場所を間違えたようですね。マスター》
「うわぁぁぁぁ、なんで誰も指摘してくれなかったのぉ!!!」
《指摘も何も、書類を読まなかったのは、マスター、あなたの責任ですし、周りの人たちもまさか間違えてたなんて思わないと推測されます》
「そんなぁ、こんなの絶対おかしいよ」
《お、それは、某国民的?魔法少女アニメの第6話のサブタイトル、及び劇中における主人公のセリフじゃないですか!》
「また、くだらないことを言い始めたわね、ポンコツYUI」
《ポンコツは言い過ぎではないですか?》
「そ、そうね。言い過ぎたわ。ごめんなさい!」
《いえいえ、マスターのそういう素直に謝れるところ、人として素晴らしいと私は思いますよ》
「ありがとう、YUI。おじいちゃんが作っただけあるわね」
《おじいちゃん、健太さんに作られた私は、マスターであるあなたを笑顔にするために存在しますから》
「そうなのね!」
《はい》
結衣と千夏が少し仲良くなったようで、よかったのぅ。
わし?お前は誰かって?
ふふふ、誰じゃろうなぁ。
そのうちわかるじゃろうて。
ーーーー
ーー
YUIは千夏と談笑したあと、待機モードになった。
さて、なにか忘れてる気がするが、仲良くなったのならそれでいい。
あ、そうだ、彼女の学園ライフはいかに!?
続きは次回。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます