大阪弁の先生

タッタッタッタッターッ

って、静かな廊下に、響く足音、聞こえてきた。


だんだん、わたしのほうに、やって来るみたいだ。


「あんた、こんなとこで、何してんねんなーっ!」

って言う、大阪弁とともに、女の先生、あらわれた。


「えっ?」


「あんたも、体育館に来なあかんやないのーっ!」

静かな廊下に、先生の声だけ響いている。


ちっちゃな可愛い女の先生。

でも、大阪弁は、めっちゃパワフルに聞こえる。


「ここで待ってるように言われたので...」

って答えたら


「あっ、そうやったん?ごめんごめん!ほんなら、今から、はよ体育館に行くでーっ!」

って言って、先生は、わたしの手をギュッとにぎった。


「はいっ!」

って答えて、先生に手をひっぱられながら、いっしょに体育館に向かった。


「うわっ!やっぱり、大阪だから、先生も大阪弁だーっ!すごいーっ!本場の大阪弁だーっ!」

って思いながら、小走りで、体育館に行った。

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