転校生との境目

黒白 黎

第1話

「また明日遊ぼうね」

 その声を聞いたのはいつぐらいだろうか。気づけば遠い昔の出来事のように思える。

 私の周りにはたくさんの友達がいた。クラス全員というわけではなく家族ぐらいの人数の友達がいた。

 いつも放課後に待ち合わせ場所を約束して遊びに周っていた。あの日もすっごく楽しみだった。…転校生がくるまでは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る