「なあ、アジタ」

「何だ、宋徳治」

「ローキックだけにこだわることはねえんじゃ

ないのか」

「えっ」

「ローは決め技に使えばいいんじゃないかってことだ」

「なるほど」

アジタが納得した。

そのときだった、まどかが

「継承の鞭」と

叫んだのは。

まどかのムチがネジマに襲い掛かった。

「あとは頼む、アジタ」

ネジマが黄色い脛あてをアジタに

向かって放り投げた。

それを横取りするまどか。

ネジマガ八つ裂きにされた。

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