第47話

「オヤジさんの遺恨試合だ、やるか」

アジタが宋徳治を挑発した。

「いいだろう。だが坊やの実力では

オレには到底かなわないぞ」

「やってみなけりゃ、わからない」

アジタがヘッドギア―とグローブを

つけてリングに上がった。

「知らんぞ」

宋徳治は何もつけない。

「これくらいのハンデをつけたほうがいいだろ」

宋徳治は余裕だ。

アジタが試しに宋徳治顔面に

目つぶしのような真似をして

グラブをさしだした。

軽くいなされてしまう。

アジタはローを放った。

しかし、宋徳治の脛は超合金のように固い。




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