第27話

「ワシの作った黄色い脛あてで

ローを打ち込んでみろ」

「佐平治さんに」

「そうじゃ、さあ」

アジタはゆるゆると

佐平治にローキックを打ち込んだ。

「なんじゃ、それは。ぜんぜん効かん。

本気で打ち込め」

「ワーっ」

アジタが目を瞑って本気で

ローを蹴りこんだ。

佐平治の左脚がちぎれ飛んだ。

「佐平治さん」

佐平治にすりよるアジタ。

「これでいい、これで。

オマエのローキックは」

佐平治がこと切れた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る