いつかあなたが笑うと願うから

明鏡止水

第1話

どんなに物語を読んでいても

本当は満たされていないのを知っている

ほんとうは

だれかと公園のベンチでコーヒーでおしゃべりがしたいんでしょう?

知ってる


どんなに入りたいお店があっても

ひとりで入るのは勇気がいってできないんだね

けっきょくスーパーですぐ食べられそうな物を買って自宅の猫におすそわけする

わかるよ


たとえ世界が滅んだとしても

あなたは持っている貯金を十万円くらい残して遊べる強かな人。

つよいね


しってる

わかるよ

つよいね


だから

もういいよ

まるで明日が来ないみたいに思わないで

いつもあえる存在に敬意を思う姿が好き

たとえこの世界がおわるとしても


公園に行こう

初めて行った場所に、どうか連れてって

そうしたら

光に溶けて

やがてキミとは会えなくなる

まるで無視され続けた時間より


キミが笑ってくれる花の香りに包まれたほうが

うんと世界が

生きたままだったから


さよなら


わたし

来世では

またキミに憑きたいよ

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いつかあなたが笑うと願うから 明鏡止水 @miuraharuma30

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