第25話 小説を選ぶのと旅行先のホテルを選ぶのは、ほぼ同じ


きのうのできごと。

お友達と泊まるホテルをどこにするか選んでいた際の会話です。


「このホテル、ウェブサイト見る限り綺麗だね。新築っぽいし良さそう」

「そうね……あ、いやまって。楽天トラベルの評価なんかめっちゃ低いわ」

「あ、まじ」

「しかも、そもそも評価の数が少ない」

「あ〜、んじゃ危険だしやめとくか」



こんな会話を何の気なくしてしまってから、

私はぎくりとします。


このやりとり、残酷すぎるな、と……



私、以前近況ノートで決意した通り、カクヨムコンに新規2作、改稿1作を出しました。


新作1(ラブコメ)

https://kakuyomu.jp/works/16817330667699583631

『ホームレスの北欧系銀髪外人美少女が「付き合って❤️」と俺に迫ってくるけど、とにかく臭くてそれどころじゃない』


新作2(エンタメ総合)

https://kakuyomu.jp/works/16817330667704219218

『【ブスと美人が反転した世界】に転生した美少女モデル、クソブス扱いされたのでミスコンで全員叩き潰すことにした 〜ブスども全員ぶっ◯す!下剋上じゃ!〜』


そして、


改稿(エンタメ総合)

https://kakuyomu.jp/works/16817330652299130579

『アオの音🎺 〜ジャズビッグバンドと独りぼっちの少女〜』


がんばった。

ガチで褒めて。



それで、これら3作品をアップしたこの2日は、

「いやこのタイトルとキャッチコピーは、引きが弱いか……」

と散々悩む日々でした。


だからこそ、旅館を「あ〜、口コミが少ないな、危険だから今回はスルーで」って簡単に切り捨てる自分の冷酷さが恐ろしくてならなくなったのです。


だって、怖くない……?


作ってる側は、ああでもないこうでもないって見栄えをなんとか綺麗にして、お宿に泊まっていただこうとしているのに、

選ぶ方は「レビューがない」と一瞬で判断して、ざっくりと無慈悲に切り捨ててしまって、しかも、すぐに忘れるのです。


カクヨム上では、読者がクリックしてくれないことに「なんで?読んでもらえたら面白いはずなのに……」とかいいながら、楽天トラベル上では消費者として切り捨てるその変わり身の速さ、そして悪気のなさ。

おおこわい



小説を読むこととホテルに滞在することは、実際そもそも似てるかもしれません。


ホテルに泊まるということは、なかなか値段の張る行動です。

しかも、貴重な休みを消費していくわけです。

ホテルに求めるものは多く、さらに嫌な思いはしたくない。


結果、どうしても保守的にならざるを得ません。

サイトの写真などはホテル側の宣伝素材ですから、信用は薄い。結果口コミが強力な判断基準になる。

なので、レビューがない場所は、潜在的危険があるため、そもそも足切り対象になってしまうわけです



小説も似てます。

一度読み始めたら、時間という対価がかなり必要になりますから、なかなか新しいものに手を出しづらい。エンタメとして重いので、保守的にならざるを得ません。


なので、一番強いのは、自分と同じ感性を持った友達の感想とおすすめ。

次は、レビューコメントとかですかね。これは人によるかもですが。

その次にようやく、タイトルとかキャッチコピーが、自分の求めてる条件と合致するかどうか。かなと



ホテルでいう「サイトの素敵な写真」は、小説で言う「キャッチコピーやタイトル」に相当するでしょうか。

ここを頑張ることは大事です。お客に最初の一歩を踏み出させます。

私も、サイトの写真を見て「お、ここいい宿かも」と思ったわけですからね。

そう思わせないと、議論の俎上にもあげてもらえない。


でも、レビューや⭐️がなければ足切りされるのも、自然の摂理というか、なるべくしてなること、というか。

作者側も読者側も悪くない、致し方ない結論だなとおもいました。


だってそもそも読者は、たとえ共感するレビューがあったとしたって、100%その小説が自分の求めてるものかは、読んでみるまでわからないわけですから。

レビューがあっても勇気がいるのに、なかったら……保守的な人が足切りするのは当然かなと。


すでに中身を知ってる作者側からしたら、もっと気軽に読んでもらえたらと思うけど、

誰も、得体の知れないホテルには滞在したくない。


このギャップが、読者と作者の間のヤキモキにつながっているのだろうなと、

楽天トラベルを見て思いました。



リンクを貼ったりしたら十五分をすぎてしまいました。

何が言いたいかというと


得体の知れないホテルを最初にレビューしてくれるお客様は、神様だということです。

作る側からしたら本当にありがたい、何の比喩でもなく「かけがえのない」存在なのです。


なのでどうか、この得体の知れないエッセイを見てくださっている既に神様なあなた……

わたくしの新作たちの神様にも、なっていただけませんでしょうか……笑


読んでいただけるだけでほんと、嬉しいですので……


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る