第14話 氷属性のジャイアン
みなさんは、ルドラの秘宝というゲームをご存知でしょうか。
あ、知らない。
じゃあ今日のエッセイはおわりです。
ルドラの秘宝っていうのは、スーパーファミコンから出ていた骨太RPGです。
知る人ぞ知る、名作RPGと呼ばれていて、地味に実況動画とかが、ほんと地味に上がっていたりします。
これが、昔、我が家の屋根裏にありました。
なぜか。
私の家は貧乏とは言わずとも裕福とも言えず、ていうかお菓子とかゲームとかもあんまり買ってもらえなかったことからやっぱり貧乏だったような気がするっていう家庭環境でした。
そのため、友だちが持っているゲームは殆ど買ってもらえませんでした。
どんくらい持ってないかと言うと、友達のうちでやる用にメモリーカードだけを買っていたくらい買えなかった。
おいそこ、切ないとか言うな。
泣いちゃうだろ。
私、その現状に我慢ならず、「家計が苦しいならサンタにお願いしよう」という出処が同じ神に祈ることにしました。
ちなみに、そのときにはサンタの正体は分かっています。
まぁ、うちでゲームを買ってもらえる機会なんか、誕生日以外にはここしかなかったから、賭けに出ることにしたのです。
なぜ『賭け』なのか。
なぜかうちのサンタは、ガチャシステムを搭載していたからです。
希望の申請は出せても、それが来るかはわからないという、
「ピックアップはしておいたよ。ピックアップしただけだけどね」っていうやつでした。
時代を先駆けてますね。
それで、大体枕元には、学習帳とかなんか虫の本みたいなのとか、ゴムで飛ばす飛行機みたいなのが置いてありました。
子供としては、ノーマルレアとか、レアの扱いです。
ともあれ、書かないとピックアップはされない。
ほぼ願掛けのような形で、私は書いたのです。
「プレーステーション2をください」と。
そうしたら、翌日、枕元になんとあるではありませんか。
スーパーファミコンが。
私はスーファミがほしいと願ったことは一度もありませんでした。
このとき、友達の持ち物のなかで一番輝いてみえたのは、あの真っ黒な筐体に青文字というクソスタイリッシュなプレステ2であり、
ごつくて灰色でファミリーなスーファミは、すでに世間では賞味期限切れの型落ち商品だったのです。
(というか、プレステ2でさえ、確か普及しきっていた時期だったはず……)
ともあれ、我が家にやってきた初めてのゲームハードですので、
わたしゃ、喜んだよ、もちろん。
テンションがぐっと下がったのは否めないけどさ。
頑張って喜んだのさ。
で、そこに恐らく入っていたのが、
ルドラの秘宝でした。
恐らく、とはどういうことか。
話したいところですが。
ようやくゲームカセットの話に来た時点で、
既に800文字にいたろうとしています。
つまりこれはアレだ。
初めての、次回持越しです。
こんなどうでもいい話題で話またぎするとは思わなかったぞ。
わたしゃ、計画性のない人間さ。
15分です。
次回は、今度こそ氷属性のジャイアンの話をします。
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