第7話 エロの功罪
皆さん、えっちなものは好きですか?
私は大好きです。
冗談はさておき、(本当に冗談でしょうか……)
今、私は新作を書いているのですが、
そこで、えっちなものについて真剣に真剣に考える必要が出てきてしまいました。
それこそ、机の前でひとり、眉を険しく寄せながらえっちな場面を書いています。
苦悩し、頭をかきむしりながら、えっちな場面を書いています。
もはやえっち研究家、えっち仙人、えっちの化身、えっちそのものといっても過言ではないでしょう。
今まで、私はエロ=うまく書かないと基本低俗、という感覚でいました。読者感覚として。
なので、推理小説などで、なんかやたら本筋と関係ない濡れ場とか匂わせエロとか出てくるなぁっていうものに関しては、
「あ〜あ〜またやっちゃってるよ、作者えっちなんだぁ///」
って感じで、あくまで作家が趣味で書いているのだという判断をしてきました。
エロオヤジだからだな、という切り捨て方です。
慈悲はない。
でも、実はそうではなかったんではないか。
色々考えた結果、間を埋めるために、またはとっておきのネタをちゃんと見てもらうために、エロを入れざるを得なかったのではないかという方向に
最近ようやく、考えが転換してきたのです。
エロ。
ストーリーに興味と関心をもたせるのに、これほど手っ取り早いものはありません。
結局、エロはちょー強いです。
視聴維持率にハチャメチャに影響します。
エロが期待できれば、そこまで読んでしまったりしますし、その場面をなんだかんだ楽しいと思う本能が働いているような気もします。
エロisパワー。
パワーisエロ。
私はこのことに気づいたのは、
web小説というどうしようもなく枯れ果てた市場に飛び込んだから。
長く読ませることが本当に大変なweb小説において、
エロは最強の武器になるのです。それにようやく気づきました。
そこまで考えると、
「最近のweb小説界隈では、ラブコメが席巻してる」
っていう理由がわかるような気がします。
どっかでいつかみた記事かなんか(ふわっふわ)で、
「ラブコメが席巻してるのは、その界隈なら若い子が入ってくるから」
という言説を目にしたことがありました。
でも、それは違うというか、順序が逆かつ、単なる結果論では?と思ったりしたのです。
これはもちろん、持論です。
ただ、たった数話で興味を惹かなければおしまいの世界では、
供給人口が増えれば増えるほど、エロが書きやすいジャンルにすべてが傾いていくのは
生態系の流れとしては当然なのではないか。
と思ってしまったのです。
実際、私もその理由で今、敬遠していたエロに真剣な眼差しで向き合っているのですから、ひとつの実例はここにあります。
15分が来てしまいました。
なにが言いたかったのかというと、
小説家のみなさん、エロ親父扱いしてすいませんでした。
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