『星の織り手』

第2話

天空の道のり

天空の城への道のりは容易ではなかった。舞踏会の伝説によれば、招待された者だけが見ることのできる「星の道」を辿る必要があった。

セリアは夜空の星を頼りに、その道を探し始めた。そしてある夜、彼女の足元にぼんやりと輝く道が現れた。それは、まるで銀河のように煌めき、遠くの空の城へと続いていた。

道のりは遠く、多くの試練が待ち受けていた。途中、強い風や突然の雷雨に見舞われることもあった。しかし、セリアはドレスの輝きと、母や町の人々の期待を胸に、前進し続けた。

ある日、セリアは迷子になってしまった。星の道が突如として途切れ、彼女はどこへ向かって良いのか分からなくなってしまった。その時、彼女の前に美しい白い狐が現れた。狐はセリアに語りかけてきた。

「迷子になったのかい？私はこの星の道を守る守護者だ。どんな困難にも負けずに進んできた君の勇気に感動したよ。」

狐はセリアに正しい道を教えてくれた。そして、彼女が天空の城へと近づくにつれて、星の道はより鮮明に輝き始めた。

ついに、セリアは天空の城の門前に立つことができた。その壮大な城の姿と、周りを飛び交う美しい光の精霊たちに、彼女はただただ圧倒された。

「私はここで、本当に星の織り手に会えるのだろうか？」セリアは心の中でつぶやいた。