【保護】グラトニウスドラゴンを保護しました
先日、白可睡町警察より「怪我をしてるらしい竜人が町を歩いている」と連絡があり、発見現場へと向かいました。
既にその場からは逃走していたようですが、周辺を探索すること十分。連絡のあった竜人と思われる個体を、集合住宅のゴミ捨て場にて発見。
私、発見したとき、恥ずかしながら腰を抜かしてしまいました……。
というのも。その個体は、今や日本に野生で生息しているのは数十体しかいないと言われている、三大竜人種のひとつ『グラトニウスドラゴン』だったからです。(グラトニウスドラゴンの細かな特徴については後日ブログにて)
その小さな三本二対の角や、鈍い緑色の尻尾、身長から、幼体で間違いないと判断。
髪は長くもつれ、視界を塞いでいる様子。
何より気になったのは、尻尾に複数箇所の噛み千切られたような痕がありました。
[ブログ用_傷_ぼかし.jpg]
通常このような痕があった場合、縄張り争いや喧嘩と判断しますが、グラトニウスドラゴンの場合は異なります。
グラトニウスドラゴンは幼体期に大量のカロリーを必要とします。
その数なんと、1日20000キロカロリー!
それだけのカロリーを毎日摂取して、ようやく成体になるのです。
そのため、幼体期のグラトニウスドラゴンは常に空腹。何かを食べ続けていないと、成体になれず、最悪死に至ります。(野生のグラトニウスドラゴンが少ないのは、これが原因のひとつです)
この幼体は恐らく、空腹に耐えきれず自身の尻尾を食べてしまったのでしょう。周辺にはゴミが散らかっていたため、生ゴミなどで空腹を紛らわしていたのだと推測されます。
この幼体をこれ以上放置していては、怪我の悪化・生ゴミによる病気の感染・飢餓など、死に至る可能性があり、急ぎ捕獲。
大人しい個体だったようで、すぐに捕まえることができました。(捕獲の様子はアイチューブにアップしています)
保護したグラトニウスドラゴンは現在、尻尾の治療を進めています。
食事も薬も出されただけ食べてしまうので、きっとすぐに元気になることでしょう。
今後もグラトニウスドラゴンの怪我の経過や、保護亞人の生活などもアップしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
(亞研・ゆきしろ)
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