第22話 ブロッコリー

 年の瀬になり、正月飾りがスーパーで売り出しされるようになりました。


 おせち用のかまぼこや伊達巻、またはおせちセットなども棚の前面や平置きの冷蔵庫などに置かれています。


 スーパーも年末年始はお休みになるところもありますので、いつもより人手が多いように感じました。



 野菜のエリアに行くと、大根や蓮根など根菜や冬の野菜が並んでいます。


 去年より1.5倍くらい大きいと思うのは私だけでしょうか。


 大根は大きくてずっしり重いし、蕪は大きすぎて千枚漬けを作ろうにもスライサーからはみ出してスライスできませんでした。


 ブロッコリーもブライダルブーケかと思うくらいに大振りです。茎もそれなりに太い。


 冬になっても暖かい日が続いたから生育がいいのでしょうか。


 物価高のご時世なのでそれはそれで大助かりです。



 少し前にブロッコリーを買ったのですが、助かるとはいえやはり一度に食べきれるものではないので、ネットで保存方法を調べました。


 ブロッコリーは栄養価が高い野菜として知られていますが、茹でてしまうとせっかくの栄養も逃げてしまうそうです。


 まずは、買った時に入っていた袋に水を入れて2〜3分置き、その後で袋の口を絞って、振って汚れを落とします。


 小房に分けて切り、耐熱皿に載せてレンジで1〜2分加熱します。


 取り出して粗熱が取れたら保存用の袋かタッパーに重ならないように入れて冷凍します。


 後は使う分だけ都度取り出すだけです。



 前回の『グラタン』で、最後の小房を使い切ったのですが、保存袋にはこぼれた粒(蕾)が結構な分量散らばって残りました。


 捨ててしまうのももったいないので、何とか使えないかと思い、冷蔵庫を見るとツナも開栓して残っているので、ツナ炒飯に入れることにしました。


 用意するのは、ツナ、卵、ブロッコリー、ねぎ、鶏がらスープの素です。


 フライパンに油を熱して、卵を炒めます。その後ツナ、ねぎを入れてねぎがしんなりしたらご飯を投入します。


 そして、ブロッコリーの粒々も。


 最後に鶏がらスープの素を混ぜて出来上がりです。


 ブロッコリーの緑や卵の黄色、ツナのピンクが目に鮮やかです。


 ブロッコリーの水分で少し瑞々しい……というかべちゃっとした仕上がりにはなりましたが、ツナの旨味が引き立って美味しくできました。


 食べ終わったと同時に、使い切ったという妙な充足感もある一皿でした。


 ブロッコリーはあまり特徴的な味や匂いがある野菜ではないので、卵焼きや焼きそばに混ぜてもいいかもと思います。


 無駄にすることなく食べきる。


 SDGs に貢献できたでしょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る