第2話 豚汁
寒さが日を追うごとに身に染みるようになりました。
指先のささくれが目立つようになり、空気も乾いてきているのだなあと思います。
夏はあれだけいらないと思っていたのに、乾燥小皺など目立ち始めるとあの湿気が恋しくなります。
日が暮れるのも早く、そうなると早くお腹も空くように感じるのは私だけでしょうか。
豚こまを買って、残り野菜で豚汁を作ることにしました。
豚こま、人参、大根、ねぎ、チューブにんにく、生姜、顆粒だし、味噌を用意します。
大根はいちょう切り、人参は細かったので5mmくらいの半月切り、ねぎは斜め切り、生姜はみじん切りにします。
鍋に豚こまとオリーブオイルを入れて中火にします。ちなみにコールドスタートです。
お肉に火が通ったら余分な油を少し拭き取り、チューブにんにくと生姜を入れて炒めます。
香りが出てきたら大根と人参を入れて少し炒めてから、顆粒だしと水を注ぎ煮込みます。
灰汁を取り、大根の色が抜けてきたら火から下ろして、ねぎを入れて味噌を溶き入れます。
食べると豚こまの脂で味噌がまろやかに感じ、いつもの味噌汁とは違うコクが口いっぱいに広がります。
また、にんにくの香りと生姜のピリリとした辛味がいい具合にアクセントになります。
大根はちょっと歯応えが残りましたが味が良く染みていて、人参はもう少し薄く切るかレンチンした方が良かったかなと思うくらい生っぽかったのは反省点でした。
私はねぎ好きなので、香味が残っていた方がいいので最後に入れましたが、最初から入れてくたくたにするのもいいと思います。
汁物ではありますが、具沢山で旨味が多いのでこれをお菜にご飯を食べられます。
食べ盛りの方には物足りないかもしれませんが……。
体も温まるし、中途半端に残った野菜も片付くし、大助かりです。
豚こまは、ロースなどのように特定の部位ではなく、色々な部位を成形する際の切れ端などを寄せ集めたものをいいます。
調べたらカロリーは高めですが、脂質は豚バラよりは少ないのでちょっと安心しました。
今回は残り野菜でしたがお好みの野菜でもきのこ類でもいいですし、お肉も豚肉の他の部位でもいいし、牛肉でも鶏肉でも美味しそうです。
豚汁は素朴でありながら奥深い一品です。
でも気負わない日常の味でもあります。
*
豚こま : 100g
大根 : 1/4本
人参 : 1/2本
ねぎ : 1/2本
生姜 : ひとかけ
チューブにんにく : 1cm
顆粒だし(お好みのだし) : 大さじ1
味噌 : 大さじ2
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。