朝日

オオカミ

始まり

冬。

冬の朝は日が昇るのが遅い。だから夜更かしをしても鳥たちの鳴き声が聞こえるのも遅い。

深夜4時でもまだ外は真っ暗だ。

その時間から眠りについても私は8時くらいには目が覚めてしまう。

流石にこの時間には朝日はカンカンと登り、鳥たちも元気に鳴いている。車の行き交う音もよく聞こえる。

ゆっくりと目を覚まし、布団の中でモゾモゾ動きながらそのまま、布団をぐちゃぐちゃな状態で体の上から退かす。

ベッドの端押しやられた布団達は息苦しそうに絡まりあっている。私はそんな事を気にしないで今度は、布団をかけないままモゾモゾする。

そのまま数分過ごすと親の声が聞こえる。

「いつまで寝てんの〜」

「もう少ししたら起きる…」

「あんた病院でしょ〜」

「んー…」

そんな感じで目を擦りながら、体を起こす。

ゆっくりご飯を食べながら身支度を済ませ、病院へと向かう。

嫌になるほど天気が良い。こんな天気が良い日にはお散歩なんて気持ちいいのだろうか?そんな事を思いながら朝を終わりに向け、お昼に向かって過ごして行く。

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朝日 オオカミ @DendokuTOKAGE

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