第3話 ヒルトンでお茶

そのうち、会いましょうとメールでの

お誘いがあった。


この方は70歳。

写真ではイケおじ風。

悩むのだけど、「会ってみたいとわからないよ」のメールに、そりぁ、そうだと妙に納得。


コーヒーだけならいいかと思って、待ち合わせの場所へ。

ドキドキする。


御園座の前での待ち合わせだった。

ところが生来の方向音痴。

歩いている人に御園座ってどこですか?


「この建物ですよ。」


えっここ??


とりあえず、建物の前で立ってると

半ズボンにシャツのサングラスオヤジが

近づいてきたー。


「やぁ、直ぐにわかったよ。」


「あっあっ、、。そっですか、、。」


「茶のみに行こう!!」


イケおじはさっさと歩きながら、まだ仕事をしてる事や職場がこの近くだとか色んな話を

してくる。


そーしてーの。

とどーーん!!

ヒルトンホテルーー。


「ここでお茶しよう。ケーキもあるぞ。」


「あっはい。」

うわー、ヒルトンのラウンジでお茶なんて

非日常だー!


簡単に話をして終わり。

帰りは送ってあげようと言われて、

車を止めてある場所まで歩く。


車の事はグレードとかさっぱりわかんないけど

イエローの素敵な車だった。


家は知られたくないから、近くで降ろしてもらう。

「今度は蕎麦食べに行こう。なっ。」


うーん、イケおじ。

なんだか、かっこいいじゃん。

と思ったのであった。

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