おしたしさんの婚活事情

菜の花のおしたし

第1話 ホームシック

私は住み慣れた場所から子供達の私利私欲の為に引越しをする羽目になったのだ。


20代から住んでいて働いてた病院も近く

友達もみんなそこにいる。

知り合いも多いし。


仕方ない、その時はもうパートになってたし、

仕事も病院勤務じゃなく、のほほーんとしたもんだったし。


こうして引越ししたのはいいけれど、

猛烈に寂しさが襲ってきた。

女友達に泣きつくこと、毎日の如く。


うんざりした女友達どもから、

「あんた、男を作りなさい!

だいたい、もう、そうして!!」


「そんなーーっ!

この歳で!!」


「茶のみ友達くらいはいるんだって!」


また、違う女友達は


「年寄り向けの婚活サイトがあるって

ムスメが教えてくれたから、ここに登録したらいい!」


と送ってきた。


くっそーー。

どいつもこいつも、男、男って。

ヤケクソだー!!

と登録することにした。

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