第70話 ノモコを尋問
第70話
変な提案しやがるからノモコを尋問することにした。
ケブヤは黙ってみている。
「ふっふっふ これからきさまの拷問・・・ちがった尋問を始める」
「いま拷問っていおうとしただろ」
「ふっふっふ 話したくなかったら黙秘を続けるがいい」
「拷問はやめて!」
「まずは のどをつぶす」
「まて!のどをつぶしたら しゃべれなくなるだろ!」
「次に舌を切り落とす」
「舌を切り落としたら しゃべれなくなるって!」
「そして頭に穴を開ける」
「頭に穴開けたら死んでるって!」
「最後に心臓に穴を開ける」
「だから死んでるって!」
「ほう 黙秘する気か なかなか根性があるな」
「話す!なんでも話す」
「その強がりがいつまで持つかな ふっふっふ」
「話すっていってんだろ!」
「なるほど。まだまだ黙秘するつもりか」
「なんでも話すって!」
ちょっとからかっただけなのに。
「しりに棒を刺すか?」
ケブヤが新しい拷問を提案する。
それもいいかも。
でもこらしめるための脅しだから この辺にしておこう。
「ジョークだって。面白かったから」
「俺はおもしろくねー!」
ノモコが叫ぶ。
とりあえず、聞くことなんてなんだけど 何を聞こうか考えていると
「俺は前領主さまに拾ってもらった。そして商人になった。前領主さまが亡くなって ご子息が跡を継いだんだが超が付くほどのお人よしなんだ。なんでも言い値で買ってしまうし このままだとこの町は隣領主のものになってしまう。いまの領主さまのお子は病気で寝たきりなんだ。それをいいことに隣領主は薬を売るといって大金で薬を売っているんだ。効果がないのか 効果があって進行がとまっているのかわからねーが借金がどんどん増えているんだ。
ちなみに俺の歳は27才だ。18のころからハゲてきて今はてっぺんツルツルになった。昔はイケメンだった」
「よし拷問しよう」
「なんでそうなるんだよ!全部はなしただろ」
「最後の情報はいらないだろ。それに俺と歳が同じじゃねーか」
なによりノモコと同級生ってのが気に入らない。
領主さまは人が良すぎるのか。
「なんだか隣領主がきな臭いな」
ケブヤが眉をひそめる。
確かに。
どんな薬なのか。
効果があるのか。
ノモコは財産がないので代わりになにかないか物色すると魔法袋(中)があった。
「これもらっていいか?」
「それは魔法袋だぞ!ダメだ」
「じゃ 煮るなり焼くなりすきにさせてもらうぞ。拷問の続きをやろう」
「わかった。それはやる。だから拷問はやめてくれ!」
「よし。大事に使わせてもらうよ」
魔法袋 中サイズをゲッツ!
魔法袋 中サイズ (6m立方体の空間)収納できる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます