第57話 用心棒
第57話
らくがき魔のABCはノモコ商会というところの従業員だとわかった。
お店にきたキンキラチョビヒゲオヤジがノモコらしい。
冒険者ギルドをのぞいてみるがケブヤはいない。
ギルドの入り口で待っていると
ギルドに入ろうとしている冒険者がきたので聞いてみた。
「ケブヤなら討伐依頼を受けてたな。もう少しで帰ってくると思うよ」
と教えてくれた。
ギルドの中に入り酒場のほうのイスに座った。
「へい。そこのユー、冒険者登録にきたのかい?」
ギルドで待っていると筋骨隆々のオヤジに話しかけられた。
「違います。人を待ってます」
「そうかい。ユー 気が向いたら冒険者になってトゥギャザーしようぜ」
「前向きに検討しておきます」
「オッケー そのときはエブリシングでエンジョイしてファンキーモンキーベイベーしようぜ」
「そ、そですね」
「ちなみにユーは誰を待ってるんだい?」
「ケブヤを待ってます」
「おお ケブヤにフレンドがいたとは寝耳にウォーターだね。新人の指導はグッドなんだけど人相が悪いからフレンドは少なくてね」
「そ、そうなんですね」
「ケブヤはハートはナイスなんだけどね。おっと、ビジネスしないと。ユー またね」
筋骨隆々のオヤジはギルドの奥の「ギルドマスター」と書いてある部屋に入っていった。
あの人がペッリギニ町の冒険者ギルドの長なのかな。
名前聞くの忘れた。
ギルドで待っているとオークを1匹担いでケブヤが帰ってきた。
「大量大量!オークを5匹討伐したぜ。魔法袋に入りきらなくてな。ヘイサクじゃねーか」
「ケブヤをまってたんだよ」
「実は ・・・ カクカクシカジカ なんだよ」
事情を話した。
また変なやつがきたら心配なので自分が店にいないときを考えてケブヤに店番を頼みたいと。
「給金は弾むから頼むよ」
「おめーには迷惑かけたからな わかった引き受けるぜ」
ノモコの部下が店に来た時のため用心棒にケブヤを雇った。
裸に黒革のベストを着たまま接客させるわけにはいかないので仕立て屋で服を探すが巨漢なので合うサイズの服がない。
たまたま特注で依頼されて作ったがキャンセルになったビッグサイズの燕尾服があったので買った。
その燕尾服をケブヤに着せた。
巨漢ではあるが地球でよくみるマジシャンのような マギーのしろうのような いでたちになってしまったが裸に黒革のベストよりは全然いいから大丈夫だろう。
しかし、ヘイサクは人相のことを考えていなかったため あらぬ騒動が巻き起こるのだった。
初めてミマファ親子と町長ズがケブヤと対面したときのこと・・・
「い、いらっしゃいませ(ニコ~~っ)」
ケブヤがひきつった笑顔で挨拶すると
ミマファが
「うぎゃー 極悪人がお店を占拠してるー」
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語り キートン山○風
二つ名「モヒカンデーモン」の異名をもつツンパケブヤが店員をすることになった。
極悪人相のモヒカンが喫茶店の店員をすると どうなるか。
まったく考えていないヘイサクであった。
58話へ つづく・・・
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