第56話 研究所での出来事その2
【はるとくん、久しぶり。いやー、私がいないと駄目なんだね、ここは。引退は先送りだね】
所長、何だか嬉しそうじゃん。
【所長、お久しぶりです。早速ですが相談がありまして、実はるいさんと涼さんのことで】
【ああ、聞いてるよ。涼くん、そんなことになっていたんだね。責任感強すぎる男だからな。自分で何とかしようと思ったんだな】
【それで、俺の能力とこれで通話出来るみたいなんですよ。涼さんが教えてくれて。未来では何か暑いとか、みんなで協力とか、よく解らないんです。状況読めなくて。ただ質量のことも言われてるけど、それも話を濁されて…】
【はるとくん、まず最初に質量から。涼くんは質量が変わるんだよ。ある意味幽体離脱で動けるとかね。これも能力だね。特にタイムトラベルでは質量ゼロって凄くメリットあるんだ。ほとんとダメージ受けない。これも涼くん後から開花した能力だけどね】
【なるほど、それで、通話のことは?】
【それか?涼くんに渡されたのは?それで通話出来るのか?うーん、暫く預かること出来るかな?】
【ちょっと待っててください。るいさん達に話してみます】
繋がればいいけど、
【るいさん、涼さん、聞こえますか?】
🫧はると…暑い…駄目…暑すぎる…🫧
🫧るいは、暑さに弱いからな。はるとくん、どうした?この暑さでみんな衰弱し始めてる。かなり深刻な状態ではあるが、かろうじて🫧
【そんなに暑いんですか?すみませんが、これ所長に預けてもいいですか?解明のため…】
🫧そこに、所長が?懐かしいな🫧
【涼くん、久しぶり。何か未来なんだって?そこは?】
🫧所長、お久しぶりです。不明なことも多々ありますが、とりあえず未来みたいです。はるととは通話出来ますが、その他の人でははるとのような能力持ちを合わせてないので、はると経由で話します。
かなりの暑さで50℃超えも珍しくありません。さらに陸地はかなり減り、それぞれの人々は海での生活をベースに考えています。魚はそれなりに取れます。るいは飽きたと言って。肉食いてー!!と叫んでいます。飢えないだけマシですが🫧
【そうか、それが未来の地球か。プレートテクトニクスの通りか。それにしても随分先の未来に行ったね。暑いということは、プレートテクトニクス以外にも温暖化、太陽の膨張などか】
🫧とにかく帰れる方法を探してみます。とりあえず未来は救われてるようなので。この気候変動は仕方ないかも知れません🫧
【るいは?聞こえないが、大丈夫か?】
🫧ここで水着で寝ています。ずっと暑いので、水着が必需品です。もちろん直射日光を避けています🫧
【正解だ。オゾンホールなどはさらに拡大してるだろう。決して肌を日光に当てないように。言わなくても解ってるか…】
🫧所長〜アチー!!早く何とかしてよ~。はると、私の水着姿想像して喜んでるでしょ?見れるのは涼だけだからね〜🫧
そんなこと言える元気があるなら、大丈夫だね、るいさん。見てみたい気もするが…
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