第51話 みさきの料理
かなり飲んで、ふらふらしながら、ユキさんが、
【気持ち悪い…おえっ😵💫】
【ユキさん、急いでトイレに、少し我慢して】
支えてあげないと、
【はると…くん…ごめんね…😵💫】
姉ちゃんのバーカ!!みさきさんのバーカ!!こんなになってるユキさん置いて何風呂入ってんだよ!!
みさきさんが姉ちゃんだと知ってから、血は繫がっていないが、何故かよくここに来る。姉弟って関係、憧れるとは思うよ。俺も姉は欲しかったから。さらに綺麗な姉ではあるが…性格的にね〜
ユキさん、ふらふら…大丈夫?
【大丈夫?吐いたらすっきりした?】
【うん…歯磨きしてくる…吐いちゃったから、私には近づかないほうがいいよ】
【ユキさんが吐いたからって気にしないよ】
……………………洗面所……………………
長風呂だな。姉ちゃん。
【姉ちゃん、ユキさん支えてるから開けないでよ】
【ユキ、どうしたの?】
【みさき…吐いちゃった…😵💫】
【テキーラ合わなかったんだね…】
【苦手みたい…とりあえずもう寝るね】
……………………ユキさんの部屋……………………
ユキさんの部屋…緊張〜、支えてあげないと歩けないって凄い飲んだね。ごめん、姉ちゃんに付き合ってもらって。少し酔いは冷めたみたいだ。
【今日から一人か…何か寂しいな…】
【ずっと、るいさんといたもんね】
【うん…喧嘩もしたけど、やっぱ寂しいって気持ちが大きいね】
寂しそうなユキさんの横顔見てると、こっちも切なくなるよ…俺で寂しいって気持ち少しでもやわらいだら…
【ユキさん、寝てていいよ。寝るまで横にいるよ】
【はるとくん…ありがとうね…安心する。私のほうが年上なのに】
【関係ないよ。寂しいよね】
【ひっく…ひっく…えーん😭】
そっとユキさんの抱きしめて…ユキさん、ギューと、しがみついてきて。
【はるとくんは、絶対にいなくならないでよ!!】
【ずっといるよ、そばに】
【いつまでも?ずっと?】
【うん、ユキさんがウザったいって思ってもね】
【思う訳ないよ。はるとくんのことは】
【もちろん。だから安心して寝ていいよ】
頭を撫で撫で…ぐー😪
寝るの早!!おやすみ、ユキさん、子供みたい。
…………………ダイニング…………………
風呂から出てきて、また飲んでやがる、姉ちゃん。
【姉ちゃん、風呂長かったね】
【ユキ寝たの?はると知ってたんだね。ここのお風呂、快適!!研究所なんかシャワーだけなんだよね〜いいな、ここは】
いいこと、思いついた!!
【姉ちゃん、ここから通勤すれば?】
【は、る、と、な~に、姉ちゃんにいてほしいの〜しょーがないな~そんなにいうなら】
何勘違いしてるんだよ。ユキさんのためだ。
【ユキさんの寂しい姿、見てるの辛くて】
【あんたさ〜変わってるよね?普通二人きりってなったら喜ぶよね?私はお邪魔じゃないの?】
そうか!!!確かに言われてみれば…
【とにかく、ユキさんの寂しさを和らげることが俺の愛情なんだよ。姉ちゃん、どうかな?ここで暮らすってのも。休みの日は手伝ってもらえるし】
【ユキよりは料理出来るかもね。はるともアクティビティばかりでなく手伝わないとならないんじゃない?それと、ここで働いてる時は、みさき!!ユキ!!そうしないとね、呼び方はね】
お客さんの手前、確かにそうしないとね。
【間違そうだから、みさきでいいや。別にもともとみさきだったからね。なぁ、それでいいよな、みさき、本当に料理出来るの?】
みさき😡あれ、怒った?
【何か偉そうだけどな、はると。料理はたぶん、るいよりも出来るよ。はると知らないんだっけ?】
えー、そんなバカな…
【いろいろ資格持ってるよ。そもそもお店出すの夢だったからね】
【聞いてないよ、そんなこと。何で研究所なんかにいるんだよ】
【何かそんな流れになっちゃったんだよ。所長、さきに言われてさ】
あっ、そうか。そんなことあったね。過去で…
【とにかく料理試しに作ってみて】
【はると、私の手料理食べたいんだね。任せて!!】
理由はともかく、腕を見ないとな。
……………………数十分後……………………
【ふ〜、とりあえず得意なの作ってみた】
ガパオライス、ベトナム風春巻き、アヒージョ、ポトフ、ムニエル…
【やるじゃん!!すげー、食べていい?】
【いいよ】
もぐもぐ…う、美味い!!!これは美味いぞ。
るいさんに匹敵…それ以上かも。
【美味いな…これほどとは…何で今まで黙ってた?この料理なら彼氏喜ぶよ】
【はると、喜んでくれたから、いいや】
【みさき、もぐもぐ…姉ちゃん…もぐもぐ…じゃ…もぐもぐ…なかったら…もぐもぐ…惚れちゃう…か…も…もぐもぐ】
【はると、聞き取れないよ。食べるか話すかにして。それにほら、こぼれてる…そんなにお腹空いていたの?】
【いろいろ…もぐもぐ…あったから…もぐもぐ…今日…グボッ!!!ゲホ!!!…】
や、ヤバい…息が…息が〜〜〜!!!
【ほら、だから、言ったのに】
みさき、背中を叩いてくれて…
ふー、助かった。
【みさき、ありがとう。助かった。それにしても、最高だな。この料理なら何の問題もなし】
【褒められてる?いいお嫁さんなれるかな?】
【なれるよ、少なくとも胃袋はつかんだ!!】
【お嫁さんにもらってくれるかな?】
【大丈夫だって。外見もいいし、料理も。性格…とりあえず大丈夫】
【性格…って?】
【なんでもない。頼む、ユキさんを助けてよ】
【でもさ、ここ二部屋しかないじゃん】
【ユキさんと、姉ちゃん…ごめん、みさきが同じ部屋でいいでしょ?】
【えー、一人じゃないと寝れないんだよね〜彼氏とかは別だけどさ。ユキに気を使っちゃう】
贅沢な…部屋の問題か。困ったな、これは。
【はると、ユキと同じ部屋になればいいじゃん】
【何いってんだよ、それはそれで問題だろ?】
【付き合ってんでしょ?大丈夫でしょ】
うーん、みさきが来ないと困るのは事実だからな。
【解った。明日聞いてみる。みさき、これ全部食べていい?】
【私も食べる!!】
ほんとに美味いな〜特にアヒージョとかね。フランスパン通常より多めに仕入れる必要あるな。
みさきとガツガツ食べて、お腹いっぱいだ〜
【はるとは、ユキと本気で付き合うの?】
【俺はそのつもりだけどさ】
【ふーん。相性は悪くないかもね】
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