第49話 謎?

もう訳分からん…何がなんだかね…


【ユキさん、これ、持っていて。ちょっとトイレに行ってくる】


【解った。涼に渡された大切なものだね】


【うん。よろしく】


 何なんだろう?るいさんや涼さんの声が聞こえてくるなんて。でも、幻聴じゃないよね、これ。


ずっとトイレ我慢していたから、ほっとするよ。


【ユキさん。お待たせ〜】


【はるとくん、あれから聞こえないね。るい達…】


この海岸でしか聞こえないって訳でもないのかな?


【うん。でも、幻聴じゃないよね?あれだけ会話してるんだから】


【無事なのかな?るい、涼…】


【るいさん、強いから大丈夫だよ。さっき涼さんを助けたって言ってたから】


【そうだね、るいは涼より強いかもね】


🫧ユキ〜好き勝手言ってんじゃねー!🫧


また聞こえたよ!!


【これ、るいさんだよね!!】


【ちょっと確認してみるね。るいのバーカ!!】


ユキさん、ちょっとそれは…あまりにも…


🫧ユキのバーカ!!🫧


返ってきた。これって…


【ユキさん、これって、よく頂上で返ってくる…】


【はるとくん、そうだね!!】


🫧るいって言って、ユキって返してなんでやまびこなんだよ!!おかしいだろ!!……おい、涼、寝てないでなんか言ってやれ!🫧


🫧疲れたよ、俺は…るい、膝枕して❤いつもの🫧


🫧な、なんだよ、いつものって!!そんなにしてないだろ!!あっ…🫧


なんか、心配無さそうだ…この人達。


【はるとくん、心配しなくていいね。幻聴でないことは間違いないね】


【うん。るいさん、涼さん、仲よくやってるね。るいさん膝枕してあげてるんだ。イメージわかないね】


【るいって、結構甘えられると弱いタイプだね】


【そうそう…現代に帰れなくなりそうな時なんかね、俺が…ぷぷっ😆】


🫧もう起こった😡好き勝手いいやがって!!許さん🫧


【ひゃ?】

【うわっ?】


なんだ、全身がゾクッって…るいさんなのか?


【はると、今さ何かを感じたよね?】


【るいさん、時空を超えて…あっ!ユキさん、これじゃないかな?】


涼さんから渡された…もしかして、


🫧あー、気がついたね、はると。でもそれだけじゃないんだよな~…るい、向きかえるよ🫧


🫧涼、こっち向いてることになるじゃん。くすぐったい…ちょっと、もう〜🫧


🫧普通だろ?るい、どうしたんだ?🫧


 何やってんだよ。あの二人は、会話と行動が伴わない。


【はるとくん、寒くなったから入ろう】


【そうだね。あの二人は熱々なんだろうけど】


🫧はると、じゃね。るい、俺達もそろそろ寝よう。涼しい場所でさ。でも、もう少し膝枕しててよ🫧


🫧解ったよ…涼汗かいてるね🫧


ユキさんは、


【るい、ずーと涼さん膝枕してあげてるんだ。可愛い!!普段から素直になればいいのに。ね、はるとくん】


俺もちょっと、かまってやろーっと!!


【るいちゃーん、可愛いね~涼ちゃんの汗なら嫌じゃないんだね~熱々だね〜】


🫧はると!!黙ってろ。今度会ったらぶっ飛ばす!!🫧


🫧るい、耳元で大声出すなよ…🫧


🫧ごめん🫧


ほっとこう…何の心配もなし!!


向こうの世界、未来で仲よくやってるんだな。


 涼さんから預かったこれ、研究所で調べてもらおう。これだけじゃないって、涼さん言ってたけど。


涼さんも解ってんないんだろうな?








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