第46話 涼

【ふぁー、よく寝た。はるとは部屋綺麗にしてるね。たいしたもんだね】


 ね、寝れなかった…姉だけど、つい最近の知ったことだし、それに。血は繫がってない女性が横にいたら寝れる訳ない。


眠いんだよ〜俺は…


【そう、良かったね】


そんなことしか言葉出ないよ。眠くてさ…



………………………朝食………………………



【おはよう。はるとくん、みさき!!】


【おはよう、ユキさん。パンケーキ作ってくれたんですか!美味しそう!】


ユキさんを見て、目が覚めた。


【るい、起きてこないからね。昨日のこともあるし寝かせておく。オープンには起きてくるでしょ】


背後に気配が…


うわっ、びっくりするよ、るいさん。起きてたの?


【もう。起きてるし…ユキの寝相の悪さで何度も夜中起こされたの、寝不足なの!】


【あっ、ごめんね~😜】


ユキさん、それで昨日拒否ったのか…なるほどね。


寝相悪いのか。そんなこと気にしないよ。こっちは


【みさき、何でここにいるの?】


【るいには言ってなかったけど、昨日泊まったの】


【えっ、どこで寝たの?ソファー?】


【はるとの部屋】


【はると、大丈夫?】


みさきさんは、怒って😡


【何ではるとの心配すんだよ!!逆だろ。普通】


【だってさ〜研究所ではると今日来るかな?来るかな?って何度も気にしていたじゃん!!姉弟で残念だったね!!姉じゃなかったら、はると、危なかったね。襲われていたかもね😜】


【それはさ、仕事のことで…聞きたいことあったりしたからだって、るいも知ってんじゃん!!危ないとか襲うとかって何だよ!!】


【どうかな~、はるとの来る日は決まってミニスカートで来てたじゃん!!はると、脚好きなの意識して、ねー、みさき、当たりでしょ】


みさきさん、そうだったの?


【るい、いい加減なこというなよ!!】


【やーい、照れてやんの!!このブラコン!】


【るい、てきとうなことばかり…許さん!!】


あーあ、始まったよ…いつものるいさんだ。


昨日のこと、気にしてないな、良かった。


【はるとくん、モテて良かったね】


【姉だよ、モテるって意味違うよ】


【血は繫がってないからさ、付き合うこともできるよね?】


【何言ってんだか、ユキさん、そういうのなんか好きでしょ?ドラマの見すぎ】


【まあね、実際はるとくん取られるの嫌だし…昨日実は心配で…変だけどね、それも】


【大丈夫!!ユキさんのほうが俺の好みだから】


【そ…そう…あのね、ストレートに言われるの慣れてないから。はるとのそういうの嬉しいけどね。慣れてきたら素直に喜ぶね】


そういうのも好きなんだよね〜ユキさんの。


 るいさんにそっと近づくか。俺からは言わないけど。さりげなく…


【るいさん、今日は雰囲気違うね。大人っぽいっていうか、魅力的っていうか】


俺、何いってんだ?不自然だろ!!


【はると、ヘタクソ!!不自然過ぎるよ。みさき出勤したら話す。オープンしてお客さん来ないうちに】


何にせよ、話してくれるなら良かった。


【じゃ、お世話になりました。近いうちに来るね】


みさきさん、帰ったよ。では、るいさん、教えて。


【はると、ユキは買い出し?】


【出掛けてます。ユキさんには聞かせたくないんですよね?】


【うん。コーヒー☕でいい?】


【はい】


るいさんは、コーヒー☕入れながら、


【昨日はるとが見た人、私の彼氏で涼っていうの】


涼?どこかで聞いたような。


【それでね、ここにはるとが居るってことを知って、はるとに協力してほしいと。会わせてほしいって】


【それでですか。あの後俺の方に来て、何か言ってたけど、ユキさんの名前も出してきたから俺が冷静でなくなって】


【ユキは元カノだからね。はるとは納得いかないかも知れないけど、私とユキは打ち解けてるの。もうお互いに納得してる】


【俺には解らないけど、お互いがいいなら】


【はると、直接頭に語りかけてくる声みたいなの聞こえるよね?】


【たまにですが、幻聴みたいなものですね】


【今度、涼と話してみて。私ははるとの人生背負えない。はるとで決めてほしいことがあるから。涼の覚悟を聞いて判断して】


大袈裟なこと言ってるな。るいさん。


悪い人で無くて良かったよ。るいさんの彼氏か…


 そして、さらにユキさんの元カレって、羨ましすぎるぞ!!納得いかーん!!!!!











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