第38話 伝えたい想い

【誰がパーフェクトなの?はるとくん】


【ユキさん、明日のセッティングお疲れ様。すみません、なんか、ここで休んでいて】


【いいの、いいの!!運転疲れたでしょ?みさきさん…お姉さん喜んでいたと思うよ。で、パーフェクトって?】


【ユキ、ほっといていいよ。私のことだって。パーフェクトって】


言ってないだろ。この馬鹿るい!


【るいさんじゃないですよ、パーフェクトって】


【し、しどい、はると…】


るいさん、出たよ、最近のお気に入りだね。それ。


【んー、お似合いかも。るい、はるとくん】


【そんな冗談を…ユキさん】


【誰がこんなヤツ…ユキ、冗談もほどほどに】


【俺も願い下げだ!!俺はもっと優しい感じの…】


【悪かったね!!この美脚好き!!】


なんてこと、ユキさんの前で。


【はるとくん、男だもんね。しょうがないよ。はずかしがることじゃないよ。るいが美脚ってことだね】


【違います!!るいさんじゃなくて…】


※パカーン!!※ いったー…目の前に星が見えたぞ。


【いったいな、るいさん】


【全力で否定しやがって、馬鹿はると!!】


【じゃ、みさきさん、美脚ってことだね。解る解る。はるとくんのタイプなんだね。良かったね。素敵なお姉さんで】


【ちがーう!!スマホの…あっ…なんでもないです】


【スマホ?】


るいさんが、ウッシッシ😁嫌な予感。


【ユキ、見てこれ!!】


【あー、るい、何で撮ったの!駄目って…】


えっ、ユキさんのだったの?…まいったな〜


【ユキ、これがはるとの好みだってさ。パーフェクトとかAmazingとか馬鹿なこと言ってたよ】


【はるとくん…もう…恥ずかしいから…】


【ごめんなさい…ユキさんとは知らずに…】


【えっ、ユキって知らないでパーフェクトって言ったの?誰でも良かったの?Amazing美脚好き野郎!!】


【るいさん、そんなことない…何言っても駄目じゃん。もう終わり。この話終わり。やめやめ!!】


【はるとくん、私は気にしないから、ほら、飲もう!飲めなかったっけ?じゃ、なんか作るね】


気まずいよー、もう、ヤダ…るいのやつ😡


………………………晩酌………………………


【ユキさん、美味しい〜凄い料理上手くなってますね。るいさんと同等じゃないですか!!】


【褒めすぎ、はるとくん】


【ふーん、はるとってなんかユキのことは丁寧語で私にはタメ口で、何なの?ユキと同い年だよ】


【るい、はるとくんに絡まないの。今日のるいっておかしくない?】


【別に〜はるとがユキのこと大好きだからさ、恋のキューピットになってあげようとさ】


るいのバカ。何ストレートに言ってんだよ…


【はるとくんはみんなのこと、好きなんだよね〜私達も好きだよ】


※ガターン※ どうした?るいさん…


【あー、ムカつく!!お互いに気にしてるのに、ごまかし合って。ユキ、はるとのこと弟みたいとかそんなの嘘じゃん!!】


【るい、何言って…】


【はるとも、タイムトラベルでストレートに言った男らしいとこ見せてよ。もう!!じれったいな】


【るいさん、そんなこと…】


【じゃ、何?こんなことして、明日世界が滅亡したら、後悔しないの?無駄なことしてないの!!ちょっと買い物行ってくる】



………………………沈黙………………………



【るいさん、買い物行っちゃったね…】


【そうだね…どうしようかな、明日の仕込みでも】


ユキさんの立ち上がる前に、腕を掴んで、


【るいさんの言う通りです】


【はるとくん、それは恋じゃなくて…】


【恋です!!もうタメ口で話すよ】


じれったい、確かにるいさんの言う通りだ。


【ユキさん…ユキ、好きだ!!】


【はるとくん…ちょっと落ち着いて、あのね】


【間違いないんだ!!ちゃんとけじめつけてユキに想いを伝えているんだ】


【はるとくん…】


抱きしめて、ユキを離さないって決めた。


 ただ、ユキが苦しむなら、俺のこと何も思ってないなら、その時はきっぱり諦めよう。


【はるとくん、後悔しない?】


【絶対にしないよ。ユキさんこそ、俺に同情なら】


【同情じゃない!!はるとくんのこと、ずっと気になっていた。本当に大好き!!】


夢じゃないよね?これ、夢じゃないよね?


 ほっぺつねって確認…って、いてて…ユキさん、何してんの?


【現実だよ、はると】


 はるとって呼んでくれて。普通に、さりげなく。ありがとう。嬉しい!!ほっぺって普通自分のつねらないか?でも、ユキにつけられたら嬉しいかも。


【ユキ、暖かいね】


【今日寒いからね。でもここは、この場所だけは、熱帯夜!!】


【うん】


【さっきの美脚って、あのね…】


【もう、忘れて。ユキの優しさに触れて、好きになったんだよ。美脚ばかりじゃないから。俺はユキの全てが好きになったんだ】


【美脚も含まれてるの?若くないから恥ずかしいよ。いずれは太くなっていってさ】


【太くなったユキも大好き!!たくさん食べて、太ってよ。俺の気持ちが変わらないことを証明する】


【はるともね。この辺のお肉可愛い❤】


【くすぐったいって!!ユキ、この〜】


【キャハハ、駄目脇腹弱いから〜勘弁して〜】


※冷た!!※ 氷じゃんかよ。

 

【あーあ。ここは暑いね〜冷やさないと熱中症に、なっちゃうよ】


【るいさん、買い物は?】


【気が変わった!!二人で行ってきて】


背中押してくれてありがとう。るいさん。

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