君がいてくれたから(第三章)

第23話 お宝って?

【りな〜〜〜!!!どこいるの?】

返事がない。ちょっと心配になってきたぞ。

【りな〜〜〜!!!返事して!!!】

【はると〜ここ〜足挫いて…】

【そっちに行くよ】

足挫いていたのか…それで…

【いた!もう、心配したぞ】

【ありがとう、はるとなんだね、来てくれるの…やっぱ、こういう時は、はるとなんだね!!】

※ドドーン※🎆🎇　花火だ!!!

【うわー、綺麗!!】

【何で花火🎆🎇なんだ?いきなり…】

【あれ、文字が浮かび上がった!!!】

※りな、みさ、元気でね※

【あー、これ、さきさんのアイディアかな?!!文字なんて凄い!!!】

浮かび上がる🎇に、りなの横顔が、可愛いんだな。

【はると、元気でね】

【それは、俺のセリフだよ。足大丈夫か?】

【抱っこして!!】

えー、ヤダよ。抱っこって…

【じゃ、お姫さま抱っこ!】

【何、甘えてんだよ～りな。お前らしくないな】

【甘えたいの!!最後に、はるとに】

最後って、何だよ。

🫧はると、これでもう会えない気がする🫧

　何だよ。これ!会えないって?これ、なんだよ。りなの本心が聞こえてくるのか?

【じゃ、お姫さま抱っこ…ほら】

【キャー、嬉しい!!小さい頃からこういうの憧れていたんだ。はるとで良かった!】

【りな、もう会えないって思うの?】

【な、何で、また解ったの?読心術?】

　違うけどさ、何度か聞こえてるんだよ。なんだろうな?りな、これは前もあったよな。

　みんなのとこに、バルコニーで🎆🎇見てるね。奇麗だよ、ほんと。次々と途切れなく🎆🎇

【あっ、戻ってきた。はると〜あっ、ちょっとちょっと!りなを何で?ズルい!】

【みさ〜ごめんね〜はると、元彼だからさ～久しぶりにいいかな〜って】

【りな!交代!ズルい!】

　交代とかじゃ無いんだけどな。お姫さま抱っこされながらみさに言ってるけど。降ろすぞ。

りなは、

【もう、終わり〜。あっ、痛っ!まだ痛いや……

レイジさん、血だらけ…どうしたんですか?】

レイジ、血が出てるじゃん!

レイジは、

【あー、👻俺ッス…ひっぱたかれて、散々ッス】

　レイジの話をまとめると、レイジは、最後に出発したのは、都合良かったらしい。レイジはお宝探しに参加しないで👻を演じる予定だったそうだ。

　さきさんに言われて、準備してきたそうだ。途中、自分も白いシーツをかぶり、古典的に脅かすことと、ホロスコープで某映画のあれを真似て。

　俺達はホロスコープで驚かされて、ユキさん、りな、るいさんはレイジの👻に驚かされて、みんなに引っ叩かれて、ギャーと叫びながら引っ叩かれたそうだ。全員に引っ叩かれて、るいさんは特にハイキック禁止だから、何発も張り手を食らったそうだ。

【レイジ、散々な目にあったな】

【はると、みさちゃんだけッス。引っ叩かないでくれたのは。三人に引っ叩かれてもう帰ろうと思ったッス】

【そう思うよな。女子達は🎆🎇に夢中だな】

【はると。損な役回りっすね、俺】

【そうだよな。ところでお宝は?みさ開けたの?】

【るいさんが開けてしまい、そこにボタンがあり、押しちゃったら🎆🎇が。さきさんのプレゼントッス】

るいさん横取りじゃんか。さきさん、やるなー。

【はると、ちょっと俺、研究所に戻るッス。さきさんに急用とかで。みんなは引き続き楽しんでッス】

【怪我は?大丈夫?危ないから送るよ。ホテルの車、借りていい?】

【有り難いッスけど、せっかくの】

【ほら、みんな🎆🎇に夢中!さきさんに直接お礼言いたいから。それに近いでしょ、車なら】

【はると、飲んでないッスから、お願いッス】

【飲めないけどな。じゃ、行くか】

【みさ〜レイジを送ってくる。すぐ戻るから】

聞いてないな、🎇🎆の音でワイン🍷も飲んでる。後でメールすればいいか。

………………………車中………………………

【レイジ、血止まった?】

【大丈夫ッス。はると、何か嫌な予感するッス】

　俺もだよ。さきさんがこの時間に。しかもホテルで楽しんでるのにレイジ呼び出しとは…

　俺のここ最近起きている直接入ってくる声の原因も気になるよ。

　りなのことも。何だろう。りな、本当にこれで最後ってこと無いよな?

………………………研究所………………………

懐かしい。ずっと昔のような気がする。

【はると、ありがとうッス。さきさん呼んでくるッス】

【俺が行くよ】

【セキュリティ強化してるから、はると入れないッスよ。応接室で待機しててッス】

セキュリティ、そうか。開かずの間のことね。

　俺が原因だったこと思い出したよ。みんなに迷惑かけちゃったな～。もう忘れたい過去だ。

………………………数分後………………………

【はると来てるんだって!元気だった!?】

さきさん、久しぶりだ!

【さきさん、🎆🎇ありがとうございます。みんなも大喜びでしたよ。ワイン🍷も、食事も】

【そうでしょ!あのワイン🍷はね、とても貴重なのものだからさ。えーと、何で、レイジ?】

【さきさんが呼んたんすよ!!】

【あっ、そうそう。ここんとこ、磁場の乱れが大きくて、いよいよポールシフトが起きるかも。ちょっとこれデータ入力お願い】

【こんなにッスか?何時まで?】

【明日の朝迄に】

【えー。無理っす!!】

ポールシフト?前にもさきさん言ってたな。

【さきさん、俺も入力手伝います】

【えー、悪いよ。戻るでしょ?ホテルに】

【みんな飲んでるし、俺は相変わらず、ワイン🍷

飲めないから。大丈夫です】

とりあえず、みさに連絡しておこう。