第18話 週末のお楽しみ

【はると、そろそろ出るよ~!!】


【あら、りなちゃん、みさちゃん、おはよう。はると起きてこないの?あの子はほんとにだらしない】


【おばさん、私達少し早かったから。部屋に上がっていい?】


【ちょっと、りな、少し待つようにしようよ】


【はると、昔から寝るとなかなか起きないよ】


【りなちゃん、起こしてきてくれる?この前の旅行で歩きすぎて足痛くて】


【お邪魔しまーす。はると、入るよ!!】


………………………………………………………


【みさちゃん、りなちゃんと海外に行くって?】


【お母さん、すみません。はるとさんとは向こうから毎日連絡しますので、なかなか会えないと思いますが】


【若い時はね、自分で選べば後悔しないってね。便利な世の中だからね、離れていてもね】


【寂しくなったら帰ってきます。というよりも。両親も心配してるので顔出さないとならなくて】


【そりゃそうよ。こんな可愛いお嬢さんが海外って不安もあるからね。治安は?大丈夫なの?りなちゃんのお母さんも心配していたね~】


【大丈夫です。危ないとこはいかないし、それに通訳やアドバイザーもいますので。ご安心ください。はるとさんとは暫く離れ離れになりますが】


【ありがとうね、みさちゃん。離れていてもよろしくね。それにしても、はると遅い!まだ起きないのかな?】


…………………はるとの部屋…………………


【はると〜ほら起きるよ〜いい加減にして!】


【うん…ちょっと頭が痛くて。起きるよ】


【風邪?どれどれ?うーん、熱ないな…】


 りな、おでこ付けるなよ。なんて古典的な確認方法するんだよ。


【りな、何してるの?はると?体調悪いの?】


【み、みさ、大丈夫】


※ゴチーン!!※ 痛っ!!!


【もう、はると、なんで急に立ち上がるの!馬鹿!痛いなー、もう】


【りなもトロイんだよ!もう、イテテ…】


みさは笑いながら、


【あー、はると慌てたんだ〜何か誤解されたとか思ったの?りなでしょ?大丈夫だよね。それとも誤解されるようなことしてたの?】


【そうそう、りなだもんね。誤解しようがないね】


【何みさの言い方!はるとも!なんか、それムカつく。あのね、これでもね、誘われてるんだよ、レイジさんからね😜モテるほうだと思うけど、私】


マジ!そうなんだ、へー、レイジがね〜。


【りな、レイジさんと付き合ってるの?レイジさんイケメンだもんね〜優しいし、お似合いだね】


そうか、みさもレイジはイケメンと。悪かったね!!


【あっ、はるともね】


取り繕った言い方すんな!みさ!


【もう、おでこ赤くなったよ。はるとの馬鹿!運転はるとでお願い!もうほんと馬鹿!】


【運転とおでこ関係ないだろ。馬鹿馬鹿うるさいよ。もう。解ったよ、運転するよ】


みさは俺とりなを交互に見て、


【幼なじみいいなー。昔からそうやって、はるとが折れてたの?りなに優しいんだね】


【はるとが優しい?どこが?ありえない】


【悪かったね〜優しくなくてさ】


………………出発………………おでこ、ズキズキ…


 見晴らしのいい高速で、海が見えてきた。もうすぐ着くな。渋滞全然ない。


【そう言えば、りな、ホテルどうなった?】


【レイジさんに頼んで予約出来たよ。結局さきさんの経営してるホテル。夕飯もつけてくれてる。かなり安くしてもらった!】


【俺、りなにお金渡してなかった。ごめん。後で払うね】


【二人を誘ったの私だから、お金はいいや。みさもいらないからね】


【そうなの!じゃお言葉に甘えて。みさ、ラッキーだね】


【何か悪いな〜、私運転もしてないし】


【いいのいいの、みさは向こう行ったら通訳も兼ねてお願いすることたくさんあるから。よろしくね】


 みさ、大変だな。英語出来るみたいだからね。頼られてるね。


もう着いちゃった…早かった。


【とりあえず先にるいさん達のとこでいいよね?】


【もう着いたの?早っ!空いてると近いね】


お店混んでるかな?…あ、意外と混んでた。


【いらっしゃいませ、あっ、みんな!ごめんね、ちょっと混んでいて、えーと、席は〜どこか…】


【ユキさん、テラス空いてるみたいだから、そこに行ってる。いいかな?】


【いいよ、じゃ後でオーダー取りに行くね】


 忙しくて大変だね。これは、二人の効果か?絶対に目当ての人いるよな?ユキさん、るいさんのこと。


 やはり、ここは落ち着く。もう泳ぐ季節じゃないから少し寒いかな?


【後でさ、遊園地行ってみない?】


【りな、👻屋敷ヤダよ。それ以外なら…】


【ジェットコースターならいいでしょ?】


【うん。それならね】


【バンジーとかは?行けたっけ?】


【ムリムリムリ!りなだけやって】


【じゃ、はるとを誘ってみようかな?】


【はると無理じゃない?苦手そうだよ】


【はるとで平気ならさ、大丈夫じゃない?】


なんだよ、二人で何か不穏なこと言ってるな………


【お待たせ〜、ふー、暑いね!!何しますか?】


 ユキさん、汗かいてる。忙しいからか…タンクトップにショートパンツ、似合うね!真夏の格好だ。


 ほんと、ユキさんって汗かいても臭くないね。それどころかいい匂いしてる。香水かな?


※バチーン※ いてッ!何?りな、俺なんかした?


【おい!はると!何ユキさんに見惚れてるんだよ!確かにこの服装気になるの解る。うん。確かに可愛い!】


じゃ、叩くなよ!さっきのこと、根に持ってるな。







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