第10話 無人島ツアーデビュー

【みさ、どこ行ったの?みさ〜】


それを聞いていた、るいさんが、


【はると、みさとユキ、ちょっと出掛けるって】


 ふーん、そうか。ユキさんの買い物かな?手伝ってるのかも。


【おはようッス、るいさん。これ実家に届いた🍆、良かったら使ってくたさいっす】


るいさん大喜び!


【レイジ、昨日に続き助かる。ありがとう】


【こんなに食えないんで、ユキさんは?】


【出掛けてる。あのさ、レイジ、時間あるなら、りなを連れて映えスポット連れてってほしいんだけど。詳しいでしょ?】


【いいっすよ。りなさん、今日の服装ナイス!!じゅうぶん、映えてます!!】


るいさん、すかさず、


【レイジ、りな彼氏持ちだからね】


【解ってるッス。いない訳ないっすね。こんなに可愛いんだから】


【レイジさん、褒めてくれてありがとうございます。嬉しいです。行きましょうか?】


りな、大丈夫かな?レイジさんとで…


………………………沈黙………………………


るいさんと二人になっちゃった。今日のるいさん、おとなしいな。


昨日のハイキック気にしてるんだね。


【そうだ!!!はると、食べてみて】


【何か作ったんですか?】


【始めてキッシュを。自信あるんたけどな】


【じゃ、いただきます。もぐもぐ…美味い!これは中々の料理!】


 るいさん、喜んでる。これはとても美味いから、これ目当ての人達くるんじゃない?


 こう見えて料理得意って、意外だよな。ユキさんのほうが料理出来そうなんだけど、るいさんがメインに作ってるもんな。


 るいさん、彼氏いるから手料理とか作ってるんだろうな。きっと。彼氏ってどんな人なんだろう?


 付き合うとするとなかなか、難しいから、大人っぽい人で、優しい人かもな。


 見た目は凄く可愛いから、ほっとかれないけど、怒らすとあのハイキックだから。油断ならないね。


【はると、何さっきから見てるの?何か顔についてるの?】


【い、いや、料理美味いなって。可愛いだけでなく、料理出来るって最強だなって。これ、ハイキックとかでなくて、料理最強ってこと】


【思ってないよ。反省してるし、それに可愛いってありがと!嬉しい!はるともけっこう私のタイプだね。ふふっ!】


 彼氏いるのに平気でそういう…俺もそうか。簡単に言ってはならない。つい本心を言ってしまう俺もいけないな。るいさん喜んでるからいいや。


ベルが鳴った。帰ってきたのかな?みさ。


※すみません、無人島周回、そろそろどうでしょう※


アクティビティ関係者か…


るいさんは、俺に、


【早いな、後にしてもらおうか?】


 るいさんが断ってくれてるけど、何か向こうにも都合あるんだろうな。ただでさえ、少ない人でやりくりしてるから。


【みさ、帰ってこないけど、もし問題無ければ、るいさん後ろに乗る?練習にもなるし、もちろん安全運転するよ】


【みさちゃん気にするから、とりあえずみさちゃんに連絡して👌ならいいけど】


とりあえず、連絡と。繋がればいいな。


※【みさ、どこまで行ってる?マリンジェットは】※


※【大渋滞…ごめん、少し遅くなりそう】※


※【じゃあさ、代わりにるいさん乗せていい?】※


※【いいよ、わざわざ確認してくれたの?】※


※【だってさ、気にするかなって】※


※【はると、変な気持ちあるの?】※


※【ないない、そんなことない、で、どう?】※


※【いいって言ったじゃん!何度も確認するほうが怪しい…でもさ、私帰ったら乗せて】※


※【いいよ、じゃ、気をつけて帰ってきて】※


 よし、これ練習!実際には再来週からお客さん乗せるかも。とにかく浅瀬に気をつけよう。


【るいさん、行こう!】


【うん。水着に着替えたほうがいいかな?】


【大丈夫でしょ。落っこちないと思うよ】


【じゃ、ショートパンツに履き替えてくる】


…………………アクティビティ…………………


すげーな!この人数、大変だったね。


【はるとさん、すみません。思った以上に予約が、お願いがあります。五名ほど担当していただけますか!何かと無理言ってしまいすみません!お願いします。報酬しっかり払います!】


 うーん、いきなりかい!どうも無理に予約受けてるよな。ここの人達。しゃーないか…よし!


【じゃ、五名ほどですね。みなさん免許持ってますよね?】


【確認しています。無人島西方向からお願いします。上陸しやすいので、浅瀬が少ないのでギリギリまで大丈夫ですよ】


出発ーーーーー!!!デビュー戦だ。


 五名ほど、男性二名女性三名。俺の後ろには、るいさん、緊急救急箱、無線、無人島での飲み物と。


波は穏やかな、あまり飛ばさないようにと。


【お兄さん、すみません。少しコース外れていいですか?】


【念のため、確認します】


※【少しコース外れてと希望が…どうでしょう?】※


※【見失わないでもらえる範囲で、あと、岸方向には来ないように伝えてください】※


※【解りました】※


【少しコース外れて大丈夫です。ただし、こちらを常に見える範囲で、こちらからも確認しますが。あと10分で無人島付近に来てください】


【ありがとう!よし、行こうぜ!飛ばせー!】


大丈夫かな?男性二名、かなり飛ばしてるぞ!


【じゃ、こちらにマリンジェット固定します】


………………………無人島………………………


【うさぎ🐇、可愛い!たくさんいる!】


女性達大喜び!


るいさん元気ないな。どうしたんだろ?


【るいさん、大丈夫?】


【ちょっと、酔った…】


【少し休んでいて。女性陣の様子見てるから】


【うん…ごめん】


🐇可愛い!たくさんいる🐇🐇🐇🐇🐇可愛い!


東側にも上陸してるみたいだ。騒がしいね。


………………………数分後………………………


【お兄さん、近くまで戻って来ましたよ〜】


無事に戻ってきたね。迎えに行くか。


【お疲れ様です。その付近で固定します】


全て固定して、オッケー。


【おー、すげー景色!映えスポットじゃん】


【たくさんいる🐇🐇に🌊の景色に、最高だよ】


こんなに喜んで貰えて、俺も嬉しいな。


チュ😚な、なんだ!、おい、るいさん。何?


【はると、凄くいい笑顔!あまりにもカッコいいから、思わず。ごめんね】


【駄目だって、そういうの。気軽な挨拶でもさ。それに、みさに見られたら大変だよ。もう、気をつけて】


 まったく、るいさん。俺だからいいけど、そういうの勘違いするよ!というか、これは駄目!絶対に駄目!彼氏いるんでしょ?まったくもう!


【もう酔ってないの?】


【復活!】


※【はるとさん、そろそろ戻ってください】※


連絡入ったな。


【みなさーん、そろそろ戻りますよ。脱水症状出てないですか?こちらのドリンクどうぞ】


【はーい、いただきます!】


【えー、もう帰るの?早くない?】


【すみません、また来てください。お待ちしています】


………………………帰り………………………


アクティビティのお出迎え。


【みなさん、お疲れ様でした】


【楽しかったでーす】


【最高でした。景色最高!】


【🐇可愛い!今度もっと長くいたいんですけど】


みんな大満足だね。


【はるとさん、上々のデビューです!持ってる免許一級ですよね?今度はサンセットクルーズなどは?もちろん補佐としてでいいんですが…】


【無理、無理、ずっと操縦してないですから】


【そうですか…残念。では、こちら今日の分です】


【ありがとうございます】


【こちらこそ、急にお願いしてすみませんでした】


楽しかったな。こういうの求めていたんだよ、俺。


















 




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