第2話

1か月後

とある駐車場

~~~~~~~~~~~~~

「これより作戦を説明する」

「今回の目的は明日この街にやってくるケーニグセグ・アーゲラーrを強奪することだ。まず、急襲部隊が護衛車両を全滅させる。そして、17番が輸送車両に横ずけにする。それから、ユカリ、お前は輸送車両に飛び乗りアーゲラを動かし、本部へ持って帰れ。19番、あと警察が来るまでに犯行を終了させろ」

「了解」「了解です」「了解」「わ、わかった」

リーダーからの説明が終わり、作戦実行へ


午後11時


ドガァン!!キキキィー!

強奪作戦が開始された…


深夜1時


作戦開始

偽キーの最終チェックをしないと

「なあ19番」

「どうした?」

この偽キーが動かなかったらどうしよう

「俺があんたを拾いにいってやるよ」

マジ?よろしく

「あぁ、任せろ」

「準備しろ、トラックのハシゴは左側だ」

左側か…


「んじゃ、行ってくるよ」

「あぁ、頑張れよ」

ハシゴに飛び乗り、屋根に上った。

屋根の通用口にc4プラスチック爆弾を設置っと

「…起爆」


ドガぁぁん!!


「アゲーラくんとご対面」

壊した扉に飛び降りる

よいしょー

ガチャ

このドアの開け方好き、

ブォンー!

「よし、エンジンはかかった!」



「もう、出てきてもいいのに」

「落ち着きなさい19番、彼女は絶対成功させますよ」

「リーダー、警察が到着するまで後5分です。早くしないと警察が到着してしまう」



「よし、いっくぞー!!」



「うおおおおお!!」

「フフ、やりますね。トラックからアゲーラがとびでてきた。」

「と、とんでもねぇー奴だ」



「ひゃほーー!速いね〜」


「ご苦労さま、このまま東京湾へ持っていけ」

「了解!」

「海外に売り飛ばすんですか?」

「あぁ」

「なんだか寂しいですね」

「 ・・・そうだな」


東京湾 早朝

ユカリがコンテナヤードで車両を詰めるコンテナを探していると。

「おーい、嬢ちゃん密輸用のコンテナはこれだぞ」

「あっ、ありがとうございます」

「これがアーゲラか…」

「凄いっすね、ボス」

「すげーな」

「お、お願いします」

「あぁ、任せろ嬢ちゃん」

東京湾 朝

「ふー、作戦成功」

ユカリは自動販売機でジュースを買って、財布の中を見た。

「…やばい、残り11円」

(まあいい、自分には車がある)

そしてジュースを飲み干してから思い出した。


あ、車ない、

ただいま、思考中手持ちの現金は11円


あ、電話しよう

「もしもし?うん私、迎えに来て」

『あぁ、わかった10分くらいで着くぜ』

「よろ」

スマホの充電も後3%。

(危なかった…)


10分後

AMG GTがコンテナヤードにきた

ナンバーは名古屋だった。

「お疲れ」

「お疲れ、アキラ…あ19番」

「いいよアキラで、ねユカリ?」

「お、おう」

19番、彼の本名は、前原あきら だった。


ーーーーーーーーーーーーー


第3話

最速屋 第4話

夜8時頃

「ただいま」

ユカリの姉、明里(あかり)が帰ってきた。

「おかえり、父さんはまだ帰って来てないけど夕ご飯どうする?」

母が聞いた。

「いつもと同じく水曜日はカレーだよ?」

「うん確かに、てかユカリは?」

「自分の部屋にいるよ」

「ふーん」


ユカリ自室

「ただいま」

明里はユカリの部屋に入って声をかけた。

「おかえり…」

ボソッと答える。

「ユカリ、来週は学校行く?」

「さあね」

「担任の先生が心配してたよ」

そんなことは、知らん

沈黙が流れる。

「行くんだったら言って一緒に行こう」

「あぁ」

明里はユカリが通っている学校の3年生、クラスでも面倒みが良く、皆に好かれている。


夕食


「今日も自分の部屋で食べるんだって」

「なんだか寂しいね」

明里が答える。

「母さん的には、ユカリには学校行って欲しんだけど…」

「私も。このままだと1年生の時みたいになっちゃうよ」

ユカリは昨年留年の危機だった。欠席をしまくっ待ていたからだ。

「ユカリは集団が苦手なのかなぁ?」

「確かに、でもそれだけでは無いと思うけど」

母さんと明里はユカリを心配しまくっていたが、ユカリは全く気づいていなかった。


ーーーーーー


(…)

梅雨に入りかけたので凄くジメジメしている。

(むし暑い…)

コンコン…

「はい」

「お邪魔します〜」

母さんが超ご機嫌で入室してきたぜ、まったく

ユカリの母親の名前は新田 美和子(にった みわこ)とある会社で働いている。

3人兄弟の1番上。

「母さんどうしたの❔」


「いや。もう梅雨でしょ?ユカリの部屋のエアコンが壊れたから買い換えようかと思って、明日買いに行かない??」

「え、ネットじゃダメ?」

「実物を見て決めないと…」

「わかったよ」

「良かった。」

「??」


翌日

「はー!ユカリと朝ごはん食べるの久しぶりだー」

「確かにね。」

姉が答える。

「ご馳走様」

ボソッとユカリが言う。


到着

「エアコンさーがーし!」

(やれやれ)

「これとかどう??」

「いいんじゃない」

(エアコンぐらい1番安いのじゃダメなの)

「ユカリはどんなのかイイ??」

「…」


「あ、これでいい??」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


購入後


「ふー疲れた。」

「ユカリもう疲れたの?これから服買わない?」

明里が提案する。

「いや帰る」

「まぁまぁそんなこと言わずに〜」

(はー)

「よし、服買いに行くぞー」


「これとかどう??」

「うんうん。可愛いよ」

ユカリは今着せ替え人形化していた。

「これも良くない⁉️」

「おー。確かに」


1時間後

服選びが終わり、

「さー帰るか」

明里が言った。


あ、カー用品店…

「なぁ、あそこ行こーぜ」


ん、S15欲しいよー

あ、マークxもいいなぁ


「ユカリー!」

母さんと明里が来た。

「大丈夫??」

明里が聞いた。

「あぁ」

「帰ろう。」

R8の次はナニにしようかな…


10分後

ブォォォォン!

首都高に響くエキゾーストノートが2つ。1つ目はアウディ R8 RWS、2つ目はAMG GT。

2台目のクルマが首都高を疾走している。

約300km/hで直線区間をかっ飛ばしている。


しかし、そこにもう1台クルマがきた。


フェラーリ 488GTB…

あれれ、私がM3潰した時のヤツだよ

後ろ走っているAMGはぶち抜いて、こっちに来たよー

バトル?

いいけどさぁ



10分後

「いやー 速いですね。完敗ですよ」

ユカリ達は488のドライバー、島田(しまだ)匠(たくみ)と雑談をしていた。

「僕のクルマ720馬力ですよ。まぁ、NOSも付いてるけど…」

「うーん?私のは520馬力ですよ?

てか、2ヶ月ぐらい前、BMW M3 E46とバトルしませんでした?」

また、あのコースでバトルしたいな

「??あぁ、途中で中央分離帯に突き刺さった車ですね」


そう、そのM3 、私なんだよ


「えっ?? かっ体大丈夫ですか??200km近くで突っ込んだでしょ?」


腕が痛かった。あと、心も


「自分のせいでは無いけど、自分についていて行こうとして、事故ったからなんだか申し訳なかったよ」


う〜ん、完全に自分が強がってたからなー





「あ、そうそうお2人さん、少しお願いしたいことがあるのですが…」

おずおずと匠は言った。

「な、なんでしょう」

「俺は内容によるぞ」

匠は言った

「お2人に…

ーーーーーーーーーーー

続く

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