第5話
前に話したが、
どんな寺かって?龍翔の親父の【
何でもこの逢魔日寺は由緒正しき
その道場なんだけど、空手も柔道も合気道も刀、槍、棒術等々何でもやると言うガラパゴス道場でさ、龍翔も小さい時から武術鍛えられ捲ったらしい。
そして何より龍翔もだが、親父さんがまた破天荒で面白い。
破天荒なエピソードは無いのかって?あるぞ、この住職の龍玄さんが若かりし頃、自由業の方々の立ち退きの嫌がらせがあったのだが、それに龍玄さん我慢の限界超えて切れちゃって、その自由業の方たちの事務所を襲撃して組長含め全員ボコボコにして黙らせたらしい。
それ以来それ系の人々からはアンタッチャブルな場所として知られ、寺なのに
そこに今は元魔王が住んでいるんだからウケるよな~
そう、前に話した龍翔の恋女房。
その元魔王様のシルビアさんは龍翔と結婚していて、子を一人設けている。
美人かって?滅茶苦茶美人だよ!!
どんな感じの美人か?そうだな~絶世と言えるな。
詳しく話せって?女の話とか好きだよな~そんなのいいからはよ話せって?わかった、わかった。
外国人のモデルさんかな~と思う程美人でスタイル良いし何より肌が透き通るように白く北欧系の顔立ちをしている。
戸籍上はアイスランドを母国と言う事にしているが、実際は異世界人で魔族でな、魔族と言っても耳が少し咎っているだけなので見た目で魔族と判別しようもない。
他に判別方法あるのかって?魔族と普通の人間を別けるのは魔力の多さだけらしいぞ。
異世界と言えどたったそれだけで迫害対象となるのだから人間の
こちらの世界も人種差別に宗教対立等々の違いだけで争うのだからあちらと何ら変わらないのかもしれないけどな。
まぁ俺には解決しようも無い大きな問題なんでこの話は
面白そうだからシルビアさんをどうやって口説いて来たか教えろって?龍翔からの聞きかじりになるがいいか?了解、じゃあ話すぞ。
勇者として異世界召喚された龍翔が魔王城に乗り込んだ際に魔王をやっていたシルビアさんに一目惚れし戦闘中に口説き日本に連れ帰って来たってよ。
だろ?凄いよな~普通は魔王口説くとか無いよな!最初から話せって?ハイハイ、ハイは1回って・・・まぁいいや。
それでな、龍翔は召喚されて三日目で勇者は魔王暗殺の先兵で駄目召喚だと理解したらしい。
異世界召喚あるあるだよな、お前もそう思うか。
だから交渉したんだってさ。
召喚された国の上層部相手に「魔王を倒すことで任務完了として元の世界に戻す」てことを契約魔法とかいう
そして、一直線に魔王城を目指し七日で魔王城に到達。
速いよな、俺もそう思うよ。
それから、魔王のシルビアさんと対峙し二日間戦闘しながら口説き落とし結婚する条件を引き出した。
シルビアさんの出した条件は「魔王国と勇者召喚した国の不可侵条約」なんだってさ。
一時的なものになるんじゃないかって?まぁシルビアさん曰くその一時的なものが重要らしい。
彼女は戦闘中に口説く龍翔に最初は呆れたらしい。
まぁその通りだな、行き成り来て戦闘になったかと思ったら口説き始めるとか頭可笑しいよな、俺もそう思う。
それでもその強さと情熱に負け、無理と解っててその条件を出したってシルビアさん言ってた。
それからの龍翔の行動は更に速かった。
魔法で一瞬の内に召喚国へ戻り、魔王が負けを認めたことで倒すという召喚国との約束は果たされたことを報告した。
その国の上層部は自分達の思惑と違った為、それを認めなかっただけではなく、勇者失格の
まぁこれも召喚勇者あるあるだな。
契約魔法はどうしたって?契約魔法では龍翔が契約を全うしたと認定されていたらしいけどな。
契約魔法を結んだ第何王子だか知らんけど契約破りってことで死んだらしいけど。
その国の上の連中は卑怯だって?まぁ何処の国も上の方は卑怯だぞ。
日本だって上の連中の言ってること滅茶苦茶だしな。
お前もそう思うか、話し戻すよ。
龍翔は即座に敵対したその国の王城を
そして、上を挿げ替えただけなので四日で済んだ簡単なお仕事だったぞと笑いながら龍翔は語っていたわ。
そこ笑うとこらしいぞ、俺は呆れて笑えんかったけど。
それから担ぎ出したお偉いさんを王として魔王国と条約を結ばせシルビアさんとの結婚条件を満たした。
シルビアさんは魔王の座を後進に譲り龍翔の下に嫁いで来ました、めでたし、めでたし。
俺はさぁ龍翔のやったことは凄いけど「こんな熊みたいなのと結婚して良かったの?」ってシルビアさんに聞いたことあるんだ。
そうなんだよ、美人だから引く手数多だろうし、口約束で異世界から渡って来て結婚するか?それに熊だよ熊、熊さん龍翔とか納得できるの?て思うよな!そしたら、シルビアさん、「魔族の男より龍翔の方が熊ではないぞ」と答えたんだ。
俺は魔族の男は龍翔以上に熊熊しいことをこの時知ったよ。
龍翔とシルビアさんの子供の名前は【漣華(れんか)】ちゃんと言い、小学5年生の女の子である。
俺の事を亮君(りょうくん)と呼ぶ。
姪っ子みたいで俺は可愛がってるんだけど、最近な~ませて来てさ~
まぁ話し長くなったので今日はこれ位で。
この家はネタの宝庫だからその内また話すわ。
おう期待していてくれ。
次は仕事の話をしよう。
そうだな~普通の人間には見えない居候の話でもするか。
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