さて、まずは畑でのねぎ掘り体験ですが、みんな喜んでやってくれました。


 天候も好天で、雲一つない秋晴れの下、自分がうねを崩して掘りやすくしたのを、白ねぎの首回りを掴んで「エイッ!」っと引っこ抜いていきました。


 子供達は大はしゃぎです。


 まあ、普段は農業体験なんて滅多にやっていない子供ばかりでしょうし、畑にやって来て、野菜を掘るなんて楽しくて仕方がないのでしょう。


 普段やらない事をやるからこその課外授業です。


 小学校から畑まで足を運び、少しばかりの土にまみれ、その手で白ねぎを掘る。


 なかなかに太い白ねぎも含まれていて、意外と粘る白ねぎもいましたが、そこはグイッと思い切り引っ張って抜いてくれました。


 歓声や笑顔の飛び交う空間に、掘られる順番を待つ白ねぎ達もご満悦でしょう。


 普段はひたすら一人で掘っているものですから、こういう賑やかな畑と言うのも、自分にとっては新鮮な体験となりました。


 そして、お次は機械でのねぎ掘りです。


 自分はすでに手掘りを卒業し、大型の白ねぎ収穫機を導入していますので、それを使っての掘り作業を見学してもらいました。


 そして、「わぁ~!」という歓声がまた畑に響く。


 なにしろ、みんなで一生懸命掘った白ねぎが、機械を使うとあっと言う間に掘れるわけですから、驚きの声が上がるのも無理ない事でしょう。


 なお、1台400万だぞと付け加えておくと、さらなる歓声が上がりました。


 こういう素直な反応があるのはいいですね。元気いっぱいの小学生の反応は、見ているこちらもほっこりします。


 それから畑の作業に関する質問タイム。


 白ねぎの育て方や品種について、分かりやすく説明しました。


 いやはや、相手は小学生ですから、理解しやすいように難解な単語を避け、分かりやすく説明するのに、事前に飛んで来る質問を予想して、頭の中でカリキュラム組んでおいて正解でした。


 まあ、今でこそ白ねぎ農家&白ねぎ料理研究家として活動していますが、教員免許も持っていますからね。


 一度も使う事がなかったペーパーティーチャーですけど(笑)


 普段やった事のない農業についてあれやこれやと質問が飛び交い、なるほどと納得しては頷いたり、喜んだりと賑やかでした。


 小学生の元気をこっちが貰い受けた気分で、実に楽しかったですね。

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