スマホのいろいろ、とっておくぅ?
今日はお出かけお出かけぇ~! 楽しいことがあると早起きできちゃうよねぇ。仕事の日はなかなか起きれないのにねぇ、不思議だぁ~。
本体ちゃんだよぉ~、こんにちはぁ~!
今日はねぇ、あたし、お休みなのぉ。それでね、ドッペルさん用のスマホを買いに行ってるところぉ☆
何があったってねぇ、んーとぉ、えーとぉ… 説明が面倒だからぁ、前回を読んでねぇ~☆
ざっくり言うとぉ、ドッペルさんにスマホが無いと不便ってコトなんだけどぉ。
あのあと、ドッペルさんに話を聞いたらねぇ、どうせ入れ替わるからってぇ~、
仕事も辞めてぇ、
スマホも解約してぇ、
住んでたおうちも出てきてぇ、
偉い人に戸籍抹消されてぇ、
お金だけバッグに詰めてきたって☆
そこまでするぅ?ドッペルゲンガーって、そこまで人生を変えなきゃいけないのぉ?
だるーーーーいぃぃぃ!
超ダルいぃぃぃ☆
ドッペルゲンガーって大変なんだねぇ~? 戸籍が偉い人の力で消えてるとかぁ、人権侵害やばくない~? あ、ドッペル権侵害? まぁどっちでもいいけどぉなんにも悪いことしてないのに、今までの自分が無くなっちゃうんだよぉ? しかも使命とか言ってぇ~。
ん~、ん~、ん~…
頭痛くなってきたから、考えるのやめとこっとぉ☆
スマホ買おうかぁ?って話をしてから、ドッペルさんは鼻息フンスフンスしながら調べだしたぁ。
欲しい機種から、プランから、キャリアとの割引まで、ぜーんぶ決めてから、情報メモをあたしにくれたよぉ。これをショップの店員さん言って契約してくればいいだけよ、迷わなくて済むでしょってぇ。
ドッペルさんってこーゆーの好きだよねぇ。営業とか秘書とかしてたのかなぁ~?
すごいよね、ほんと~。あたしと入れ替わる必要なくない~?ドッペルさんはドッペルさんで、生きていけばいいのにさぁ~? まあ、だから今こうしてぇ、同居してるのかもねぇ☆
まぁ、そんなこと考えながらテクテク歩いていって、駅前のショップに着いたよぉ☆
ネットで買えばいいと思ったんだけどぉ、やっぱり一括で新規登録とかやってもらうのがラクだからってぇ。まあたしかにねぇ。あたしも難しいコト考えてたら眠くなっちゃうし☆
ドッペルさんのまとめてくれたメモを取り出して、店員さんに見せながらお話してぇ。一応サブ機ってことになってるからぁ、面倒なデータ移行とかはナシ☆ とりあえず契約契約ぅ~。
って、店員さんが情報メモをみながら着々と進めてくれてぇ、とりあえず返事だけしてたら、契約も終わったぁ~。
は、早いなぁ~? いつもなら、もっと時間かかるのになぁ~? ってことは、あたしがいっつも無駄にお話とか聞き返したりとかしてるってコトぉ?
なんか…ドッペルさんってすごいんだねぇ~。
少し待ってたら、店員さんにまた呼ばれて、もう使える状態のスマホと、それが入ってた箱なんかを袋にひとまとめにして、渡してくれたぁ。
なんか、あっという間だったぁ~。
そんなこんなでボーッとしながらまたテクテク歩いていって、すぐにおうちに帰ってきたよぉ☆
インターホンを鳴らしてドッペルさんにドアを開けてもらいながら、スマホと袋をドッペルさんの目の前に、ジャーンって差し出したのぉ。
『ただいまぁ~! ドッペルさん用のスマホだよぉ☆』
「あー!ありがと!助かるわ!」
ドッペルさんはウキウキと受け取って、早速スマホをポチポチしだしたよぉ。可愛いなぁ☆
あたしはコートを脱ぎながら、ポチポチしているドッペルさんに声をかけるのぉ。
『なんかぁ、いつもより早く、色々とすすんだなぁ~』
「そうよー? 情報があると良いでしょ? 情報量がものを言うのよっ!」
こっちを振り向きながら、ふんすーって鼻息をあらくして、腰に手をあててふんぞり返るドッペルさん。ドヤ顔ってて、なんか可愛い~☆
『はぁい、で、ドッペさぁん~?』
「はい?なに?」
『え?ってなる前に、聞いておくねぇ?』
「…なんか、わかった気がするわ…」
あたしたち、もう、なんとなく分かってるぅ!こーゆー時なんだよねぇ~。これがセロリタイムなんだよねぇ☆
『スマホ入ってた箱と袋、とっておくぅ~?』
「もちろん、とっておくわ!」
予想通りの反応すぎて草ぁ☆ またふんぞり返ってるドッペルさん。そのままブリッジ出来ちゃいそうな勢いぃ☆
『ドッペルさんは、そうだと思ったよぉ~』
「もしかして、あんたは捨てちゃう方?」
『そうそう~! よくわかるねぇ~』
「だって、この流れだものねぇ…」
体勢を直してから、ドッペルさんは腕組みをしてうんうんって頷いてるぅ。いちいち動作が大袈裟すぎて可愛いぃ☆
でも、あたしはちょーっと不安なんだよねぇ。
『それぇ、クローゼットに入れとくんでしょぉ? 物がおおくなるぅ~』
「あー…まぁ…できるだけたたんで小さくしておくわよ」
『使わないじゃない~今のご時世、説明書なんてないしぃ~』
「細かいパーツとかあるでしょ?そこら辺においとくと、なんのやつだったか忘れそうだし」
『そうかなぁ~?そうでもないよ~?』
ドッペルさんは人差し指をたてて、ちっちって動かしたぁ。ねー、ドッペルさんってあたしと同じ24歳だよねぇ?動作がいちいち古いよぉ。まぁ、そこが可愛いんだけどぉ☆
「それにね、買い替えの時とか、こういうのあった方が価値高いのよ? ちゃんと売れるわよ?」
『えぇ~? 買ってきたばっかでそんなこと考えるぅ?』
「先々を読むのよ! 予想が大事! そうすると、失敗とかしてもリスクを減らせるのよ!」
また腕組みをするドッペルさん。うーん、イジワルしたくなるぅ☆ 会心の一撃はなっちゃうぞぉ☆
『あたしと入れ替わってなくて、取り返しつかない失敗してるくせにぃ~?』
「うっ!」
ドッペルさんにクリティカルヒットぉ☆ こーゆー反応が面白くて好きぃ☆
「そ、それとこれとは別!」
『にゃははは~』
「は、話がズレてるわよ! とにかく! 箱はちゃんと邪魔にならないようにしておくから!」
『はいはぁい~☆』
ドッペルさんって、先を読むのはすごいけど~、計画通りに行かなくなると、途端にワタワタしちゃうんだよぉ~。
そーゆー所すごく可愛いんだぁ~☆ あたしとは真逆だよねぇ~?
うーん、なんで、入れ替わりたいんだろうねぇ?
ドッペルゲンガーだからってゆうけど、ドッペルさんはドッペルさんの良いところ、たっくさんあるのになぁ~。入れ替わったら、別人になっちゃうんだよねぇ、たぶん。
もったいない気がするんだけどなぁ~?
まぁ、今はとにかく… 一緒に住んでて楽しいなぁ☆
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