第2話あの場所へ
「エル様…書状が届いております」
「ありがとう、リーン」
何箇所か同盟国を訪れた後、俺は自国に帰って来たんだ…。そんなある日の事…。リーンが急ぎの書状を持ってきてくれたんだけど…
「…これは―」
「どうかしましたか、エル陛下?」
「…今度向かう予定だった…スノー国で病が流行っているらしく…訪問を延期して欲しいとの旨が書かれている…」
「病ですかっ!?」
この世界は医学が全くと言っていい程発展というか発達というかしていない…。それには女性の体が前世の人よりも健康で病気に掛かりにくいという点も関係しているのかもしれない…。
いや…言い訳だな…俺は迂闊…いや、愚かだった…。
「エ、エル陛下?」
顔に出ていたか?自分に対しての怒りをどうやら抑えきれてなかったみたいだ…
「すまない…自身に対しての怒りが出ていたようだ」
「いえ、御自身を責めないで下さいませ」
「…いや…これは俺がしなければいけなかった事の一つだった…」
医学の発展は命を救う為に必要な事だ…。俺はそれを怠ったと言える…。勿論それにも力を注いできたつもりだったが何一つとして成果はあがっていないのだから…
俺とリーンは対策…出来る事を模索していたのだが…いい案は出なかった…
何かないか?何か忘れている気がするのだが……医学…医学といえば…
「!? そうか…」
「陛下?」
「リーン…俺は今から旧アルタイル領へ向かう」
「今からですかっ!?」
「ああ、今からだ!少しでも早く動かないと…」
「わ、分かりました!急ぎ城を出発する為の準備を致します」
「頼む…俺はその間に母上の所に行ってくる」
「はい」
俺はリーンが準備をしてくれてる間に母上の元へ…思い出した事があるからだ…。母上から聞いたあの地下室の存在だ…。
「あらっ、どうしたのですか、陛下?」
「母上っ!旧アルタイル領の自宅の地下へはどこから入れるのですか?」
「父の…分かりました。私も陛下に御一緒致します」
「お願いします!」
こうして急遽俺達は元々暮らしていたアルタイル領へと向かう事にしたんだ…。
***
あとがき
近況報告させてもらった際にお伝えさせてもらった通り、年末にコロナにかかりまして…
それから元々の持病もあわさり更新出来なくて申し訳ありませんでした…
まだ本調子ではありませんが体調にあわせて更新していきますのでどうか宜しくお願いします!
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