第4部
第1話もうすぐ15歳になります!
時が流れるのは本当に早い。あっという間に過ぎていった…。充実した毎日を過ごせたからかも知れない。そしてもうすぐ俺は十五歳になる。この世界は十五歳で成人して晴れて大人の仲間入りとなる。婚約の話とかは当然何度も話があったんだけど十五歳になってからと断ってきた。
ちなみにだがランスは既に結婚している。相手はランスの専属侍女のレンさん(20歳)。ランスの筆下ろしの相手でもある。何で知ってるかって?手紙に赤裸々とそう書いてあったからだ。それはもう凄く良かったとか…愛おしいとか……。そんな事書くんじゃねぇよ!?こちとらバリバリの童貞よっ!?童貞舐めんなっ!とか思ってしまうがとにかくランスは俺より早く大人の階段を登ったわけだ。くっ…羨ましくなんてないんだからね!?
そんでティアはどうしているかっていうと、それはもう綺麗な女性に成長している。胸は…それは言わなくてもいいか…。たまにティアとは会うんだけど…つい見惚れてしまいそうになる……。
―しまいそうではないか…。正直見惚れてしまう。あんな綺麗な子と小さい頃とはいえ、キスしたんだなと思うとドキドキしてしまうのは内緒の事だ…。
それに…そんな事はティアは忘れているだろうしな…。
まあ、何が言いたいかと言うと会うには会うんだけど…会話はあまりないし、幼い頃よりも距離があるように感じる。なんでかお互いになんかギクシャクしてしまっているし、思春期とかそういうのが関係しているのかもと思う…。もしかしたら…ティアには好きな人が居るのかも…。
―ズキッ…
そんな風に思うと何故かこう…モヤモヤするというか…嫌な気持ちになる…。なんかズキズキするんだ…。小さい頃から知ってるし仲が良かったからかな?妹…みたいなもんだろうし…まあ、そんな感じだ…。
「何か考え事し?」
「いや…ちょっと…人生を振り返っていただけ…」
「まだ早くねっ!?」
「マリンさんの言う通りまだまだ早いと思いますよ?」
「うん…それはそうなんだけど…」
―ちゃっぷっ…
「…そんな事よりも…何故俺は…」
「どうかしたし?」
「どうかしましたか、エル様?」
「当然の様にマリンとレイラと一緒に風呂に入ってるの!?おかしくねっ!?俺いい歳した男よっ!?身の危険感じないっ!?俺が襲ったらどうするわけっ!?」
「あ…あ〜しは…エルなら…」(かぁ〜…)
「わ、私も…エル様が…我慢出来ないなら…い、いつでも…」(ぼっ…)
その表情はとても色っぽく…艶かしい…。こうなると困るのは俺の息子のエルジュニア。最近というか男なら反応するのも当然なわけでして…。
「また…大きくなってる…し」
「つ、辛いなら…私…頑張りますよ?」
「…2人共…そんなにマジマジ見ないで?」
「エルが反応してるからしっ!」
「そ、そうです!そんなになってるなら目に入りますもん!見て見て、大きくなっちゃった!?―って言って貰えれば…し、鎮めますよ?」
「そのネタは耳とかそういうのだからっ!?」
「が、我慢するなし…な、なんなら触ってみるし?」
「いや…一緒に風呂に入らなければいいのでは?」
「それは嫌し」
「それは…駄目です」
目下の悩みはコレだね。未だにお風呂に女性陣の誰かと一緒に入る事…。今日は見ての通りマリンとレイラの2人。しかも隠してないのだから…。生まれたままの姿ってわけ…。
マリンもレイラも成長していまや大人の女性。マリンは出る所出てるし…レイラは透き通る様な白い肌…。
うがぁあぁぁぁあー!考えるだけで血液が集まるじゃないかっ!?まだ出ないのにそういう状態になるのは結構辛いもんなんだぞっ!?この気持ちが分かってくれる同志はいる?居るよなぁー?
それにそれだけじゃないんだっ!毎日誰かが俺と一緒に寝ている。しかも裸だぞっ!?女性特有の甘い良い香りが布団の中いっぱいに広がり鼻腔と脳を刺激して…おかしくなるんだっちゅーのっ!
アレが、来たら…俺は我慢出来る自信がない…。
***
あとがき
男性の精通は早ければ十歳〜遅くて十八歳位迄に経験するそうです。ちょっとした雑学になったと思われたら評価、コメント、応援等宜しくお願いします!
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