幕間女性陣だけの・ヒ・ミ・ツ♡
「…もうすぐ…よね?」
「…そうですね、奥様」
この日エルは朝からウーシェンの所に行っていた。勿論護衛は半端ない数が付けられているし、ハートネス女王とミリアもまた一緒に居る。そんななか屋敷のリビングではマリアを筆頭に、ミーニャ、レーティ、リンリン、、エリン、カイラ、レイラ、マリンといった屋敷に住む女性だけで秘密の話が行われようとしていた…。
「あ〜しも参加する意味あるし?エルと離れたくないし…」
「マリン…あなたはいつもいつもいつも―」
「わ、悪かったし…もう言わないし…(ミーニャの小言は聞き飽きたしもう聞きたくないし…)」
「ふふっ…その位にしておいてあげてミーニャ?」
「―かしこまりました、奥様」
「今から話す事はマリンにとっても重大な話になる筈よ?」
「…あ〜しにも?」
「そうそう…エルが好きなら、結ばれたいと思うのなら…尚更ね」
「っ!?そ、それは…気になるし…」(かぁ〜…)
「私も気になりますっ!」
「レイラ…落ち着きなさい?」
「お母様…だって…」
「大好きな殿方の事…気になるのは当然だけどはしたないわよ?」
「レイラもカイラもそれ位にしておいて?」
「「はい」」
「ん…奥様…早く」
「そうアル!早く聞きたいアル!」
「分かってるわ、2人共。ミーニャ、それでは宜しく!」
「―分かりました。単刀直入に皆さんに申し上げます。今日のお題はエル様の精通についてです」
「「「「「「!?」」」」」」
「せせせせせ、精通…って…。あの精通ですかっ!?」
「エリン?」
「いやいやいや…誰でもこうなりますよ、先輩?」
「んっ…た、確かに…」
「それは…確かに一大事だし…」
「お風呂に一緒に入ると…タオルで隠されてはいますが…は、反応しているみたいですしね」
「あ、あ〜しも…み、見たし…い、以前より…お、大きくて…ゴクッ…いかつくて…」
「ん…エル立派!」
「アレがわ、私の中に…ゴクッ…」
「こら!レイラはしたない…けど…気持ちは分かるわね…」
「エル様も…もうすぐ十四歳になられます。それが来るのは当然の事でしょうし…遅くとも十五歳位迄には来る事と思われます。既にいつ来てもおかしくない状況です。だからこそ私達は備えておかなければいけません…」
「筆下ろしの事ですか?」
「流石ね…カイラ。経験者は分かるみたいね?」
「わ、わたくしも…殿方とは…一回しか経験はないのですけど…その、あの…レイラを身籠った時だけですし…。少しだけ痛いと思っているうちにあっという間に終わってしまいましたし、そこに愛はなかったので…」
「お母様!?みんなの前で私を身籠もった時の事赤裸々に語らないでっ!?」
「と、とにかく経験者のわたくしが教えて差し上げれば良いという事ですね?」
「な、何言ってるのお母様!?」
「そうだしっ!?エルの初めてはあ〜ししょっ!」
「ん…寝惚けるのはよくないマリン…」
「そうアル!」
「こ、ここは…騎士団団長の私がっ…」
「エリン…何を言ってるのか、分かってるの?」
「先輩…ここは譲りませんよ?」
「言うわね…」
「はいは〜い!みんな落ち着いてね?」
「すいません、奥様…」
「エルの最初の相手は決まってるわ」
「奥様!?それは!?」
「誰っ!?」
「あ〜し以外認めないし!」
「それは母親である私よっ!」
「横暴です」
「ん…それは駄目」
「横暴アル!」
「そうですよっ!」
「それは譲らないし!」
「あ、あれ…みんな賛成すると思ってたんだけど?」
「「「「「「「するわけない!」」」」」」」
秘密の話はエルが帰って来るまで続いたのだった…。
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