第6話何で居るのさ?
俺は席を立ち上がり…後ろに控えていたレイラと共に、声を掛けてきた2人に対して膝をつく。
「よい、今日はお忍びじゃからの…」
「…随分楽しそうな話をしていたよね、エル?」
どうして陛下とティアが!?いや、それよりも何故か2人がジョ○ョ立ちしている様にも見える!?
俺の目がおかしいのか!?
それにティアなんてニコニコしていて笑っている筈なのに、全く笑っていない様に見える。その表情はミリアの下着を見てしまった時に心に浮かんだティアと全く同じなんだがっ!?
更にティアの後ろに見えるのはまさかのスタ○ド!?何故かは分からないが圧を感じて口を開く事も体を動かす事も出来なくなってしまう。まるで俺の中の時が止まったかの様だ…。ど、どうせなら…
『WRYYYYYYYYYY─────ッ』
―と、言いながら
『ザ・ワ○ルド!時よ止まれ!』
―とか言って貰えないだろうか?やっぱり駄目かな?言ったら怒られるよな?
「久しぶりに会ったのにエルは何を考えているのかな?かな?」
『時は動き出す………。』
―まさにあのセリフ通りに時が動き出したかの様だ…。ここで俺の心の茶番は終了…。それにしても心の中をティアに読まれたかの様だ…。
重い口を何とか開く。
「お、お久しぶりです…陛下…ティア殿下」
「元気そうで、なによりじゃな…。少し待っておれ…。先に挨拶からせんといかんからのぅ。さて…ハートネス女王、久しぶりじゃの?」
「ええ…本当に久しぶりですね、レインローズ国王。ただ本日はこちらもお忍びみたいなものですから堅苦しいのはなしにしていただけると助かりますわ」
「ふむっ…そうするとしよう」
陛下も女王もお互い簡単な挨拶を済ませると今度はティアがハートネス女王とミリアに、ミリアはレインローズ国王とティアにそれぞれ簡単な挨拶を交わした。
「それにしてもレインローズ国王も例の件でこちらに?」
例の件?
「あれは関係しておらんよ…。まだその土俵にも立っておらんしの。ただ、心配事というか少し思う所があったらしいわい…。それに…
彼の者?陛下達は何の話をしているのだろうか?
「あらあら…女の子は成長が早くませるのも早いとわたくしは思っていたのですが…まだそれに気付いてもいないのですね?」
「…まだ気付かなくてよいと思っておるがの…」
「…まあ、あの件は置いておくとしても、これだけの偉業を既に5歳で成しているのですよ?しかも希少な男性…。それに彼には婚約者もまだ居ないようですし、ミリアは既に運命を彼に感じたみたいですので是非とも彼を欲しいですわ!その為なら3種の秘宝も授けるつもりですのよ?」
「3種の秘宝?」
陛下…そこはスルーした方がいいですよ?
「ええ…生憎それが何かはお教え出来ませんが…」
「秘宝と呼ばれる位じゃ…それは当然の事じゃて」
聞きましたが碌でもない事ですよ…陛下…。
「それとですね…言いにくいのですが…」
「どうしたのじゃ?」
「…あまり胸ばかり見られると恥ずかしいし、これは予約済みになりそうなので…」
「お父っ…!?陛下?」
うわぁ〜ティアからハッキリとした軽蔑の眼差し…。親バカな陛下からしたらアレはきついだろう…。
「いや…そこにおっぱいがあったら見るじゃろ!?しかもドレスから今にも溢れんばかりのメロンが2つぞっ!?見られたくないならそんなドレス着らんじゃろっ!?わしは悪くないぞっ!?」
陛下…(泣)。悲しい男の
「お主もそう思うじゃろ?エルよ!」
そんな話題を俺に振るんじゃねぇよ!見ろ!グリン―っと、首を回し、ティアがこちらを向き凝視してるじゃないか!?
くっ…こうなったら…
「陛下…僕はよく分かんない…」
これしかあるまいて!
「なぬっ!?」
陛下頼むから口を閉じてくれっ…。
「お子様のエルには分からんか…。この世は常におっぱいという名の乱世。世の男全てがおっぱいに包まれて眠りたいと思っておる!あの柔らかさを一度でも経験すれば虜になる事間違いなし!おっぱいが膨らむのは何故か分かるかっ!?それは夢が詰まっているからじゃっ!男をおっぱいの虜に変える為の魔性の武器っ!?男はそれをすなわちおっぱい星人と呼ぶのじゃぁぁぁあー!おっぱい万歳!おっぱい万歳!おっぱいこそ至宝!」
誰かこのおっぱい陛下を止めてくれ。大声でおっぱいと叫ぶ国王って一体…。こんな国一回滅んだ方が良いのでは?ティア泣いてるじゃん…。ほらほら泣かないでティア。大丈夫だから…。俺達はおっぱいを熱く語る陛下から距離をとり、空を仰ぎながらティアの頭を撫でつつ、懸命にティアを慰め続けた…。
***
あとがき
本日もお読み頂き誠にありがとうございます!
夢の1位をとる為に今回も考えに考えた話です!
ぷっ…と噴き出しましたなら評価の方宜しくお願いします!いつも本当にありがとうございます!コメントもお待ちしておりますので、是非!
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