第4話降って来たのはイチゴのパンツ?

「たぁぁぁーっ!!!」


―バッ!


「…んっ?」


 工場を見に行こうと屋敷を出て村までの一本道をレイラと2人歩いていた時の事。ほらっ、田んぼや畑には2メートルあるかないかの小さな屋根付きの倉庫みたいなのがあるじゃん?見た事あるでしょっ?その中にはちょっとした農具とかが置かれていて広さは1畳位のホントに小さな倉庫が。ちょうどその脇を通った時に…


 ―頭上から声が聞こえる?


 ふと、頭上を見上げるとスカートが捲れてパンツが丸見えの女の子が降って来たではないか…。なんで降って来たのっ!?しかもイチゴの柄のパンツ?なんで…こういうパンツとか作る技術だけ発展しているのさ…。知ってるかい?こういう時ってスローモーションに感じるんだぜ?少なく共俺はそうなった。駆け寄ろうとするレイラを静止!華麗に受け止めてみせようではないか…。


「―って、あわわっ!?どいてぇぇぇー!?」


 はっ!?そこで体勢を変えるのっ!?聞いてないんだけどぉー!?


―ドスン!…バタッバタッ…ドサッ!


「ご、御主人様ぁ!?」



「っ…いたたたたたっ…あれっ?誰かとぶつかった気がするけど…」


「むぐっ…ううっう…んんっ!むぐっっ!?」


―ジタバタッジタバタッバタッジタバタッ…


「んっ…何か大事なところがモゾモゾする様な…」


「し、失礼しますね、お嬢様?」


「きゃっ…って、えっ……?」



「ぷはっ…はぁはぁ…助かったよ、レイラ…。窒息するかと思ったよ…はぁはぁ…」


 

 レイラが彼女を抱き上げてくれたお陰で窒息死は免れた…。危うくイチゴパンツに人生を終わらせられる所だった…。せっかく二度目の生を受けてあるのに、死因がイチゴパンツによる窒息死なんてそんなの御免だよっ!?匂いは…甘酸っぱい様な………って、何考えてるんだ俺は!?俺はロリコンじゃねぇぇええーーー!!!


「ご、ごめんね?大丈夫だった?」


 地面に下ろしてもらった金髪の女の子が慌てて駆け寄ってくる。


「んっ…僕は大丈夫、君は?」


「アタシは貴女が下敷きみたいになってくれたから…」


「でも、何故あんな所から?」


「それは…ちょっと迷ってしまって、高い所に登ったら遠くが見えるでしょっ?だから、はしたないけどアタシはあそこに登って確認したの!」 


「迷うって…村まで一本道だけど?」


「うっ…ま、迷ったものは仕方ないでしょっ!」


 なるほど…。極度の方向音痴なわけか…。


「良かったら一緒に村まで行く?」


「ええ〜と…お願い出来る?」


「任せて!僕はエル…君は…「えっ…」」


「どうかしたの?」


「え…え…エルって…あれっ………お、男の子の名前じゃあ…」


 僕の事を知ってる?まあ、娯楽品や加工物を作ったりしてるし知っててもおかしくはないか?


「うん…そうだけど?僕、男だし」


「…………………………………………………………

……………………………………………………………

……はぁーっ!?ふぇっ!?えっ!?ふぁっ!?」


 彼女は慌てふためき顔が真っ赤に染まってる…。何故だっ!?


「つつつつつつ、つまり、あああああっ、貴方は男性でっ…ぱぱぱぱぱっ…」


 ぱぱっ?…パッ―っとサイ○リヤかな?


「男性にパパパンツ見りゃれて、あまつさえ、に、匂い迄嗅がれちゃったってことぉーーー!?」

 

「うぉーい!?言い方っ!?言い方悪いから!?」

「御主人様…じ、事実かと…」

「レイラ黙ってて、このままでは、俺は変態扱いされ捕まってしまう…」

「それ位で捕まりはしないかと…ただ…」


「ただ…何?嫌な予感しかしないんだけど…」


「ももも、もうお嫁にいけない、じぇったいエルにアタシを嫁にしてもらうんだかりゃあー!」


「そう言われるとは思っておりました…」


「レイラ!?言われるとは思っておりましたじゃないからね?何冷静に分析してるのっ!?」


「でしょうねの方が…良かったですか?」


「違う違う違う!!!誰も言い直せとは言ってないからね!?」


 どうするんだよ…俺!?非常にピンチだよ…。しかも金髪の女の子…なんだがこっち見て顔が赤いままモジモジしてるし…。許さないぞという警告かっ!?今気付いたんだけどこの子初めて見る顔だよな!?一体誰なんだよ!しかも良いところのお嬢様っぽいし、護衛は何してるのさ!?居るよね護衛?


 も〜どうしてこ〜うなるの〜!





***

あとがき

日間ジャンル別ランキング1位を目指して本日2回目の更新です!

重ね重ねのお願いではありますが夢の1位になる為にも少しでも面白ければ下部よりポチッとどうか宜しくお願いします!どうか皆様のお力を!

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