第2部
第1話5歳になりました
ようやくと言うか早くもと言うか、俺は5歳になった。見た目はと言えば背が少しだけ伸びた位かな。後はそうだなぁ、自分で言うのもなんだけどほんの少し男って感じが出てきたんじゃないかな?まあ、まだ女の子と間違われる時はあるけど…。
それとここら辺で現状確認の為にもあったことを思い返してみようと思う。振り返る事も大切だからね。
奴隷商のウーシェンと奴隷のレイラと出会いレイラを買う事にしたんだ。勿論あの時の俺はお金なんて持っていなかったから母さんに頼むつもりだったんだ。ある事をしてその分のお金を稼ぐからお願いしますって感じでね…。でも、ウーシェンは目先のお金よりも俺がしようとすることに興味を持ってくれた。だから一枚噛ませて欲しいみたいな感じだよね。
その提案は人手も何もかも足りない俺にはまさに渡りに船という奴だった。レイラを引き取る事も出来たしね。母さんには『お、女の子を買うなんて…私達が居るのに私達じゃあ満足出来ないのぉー!』と、意味不明な事を言われてしまったんだけど、最終的には褒められた形だ。
レイラを引き取り奴隷から解放。今は俺の専属侍女として一緒に暮らしている。最初は口数も少なくあまり笑わなかったんだけど、徐々に口数も笑顔も増えてきた。笑顔なんてホントに可愛いんだぜ?それに褒めると表情や仕草もコロコロ変わる様になった。ただでさえ真っ白な肌が真っ赤に染まるんだ!そういう変化は良い傾向だと思っている。
次にウーシェンに協力してもらってした事を思い返してみる。まず必要な物は資金だ。お金がないとどこの世界でも何も出来ないからね。だから目を付けたのは娯楽。この世界の遊びといえば狩猟や
狩猟は食料にもなるし戦闘の訓練にもなるから一石二鳥の遊びってわけなんだけど、それだけなんだ。とにかく娯楽が少ないのは明らかだろ?
―で、最初は異世界モノのテンプレ通りリバーシを作りそれを売り出したんだ。そしたら、アレだな…。本当に売れるんだな…。自分でもビックリだよ〜ぉ!?勿論王様には特別製を献上したぜ!ティアのも特別製だ!ティアのはコマの一つ一つに可愛い絵を刻み込んだんだ!物凄く喜んでくれたみたいだ。ランスの分も特別製にして送った。テレサさんと毎日の様にしていると手紙が来た。手紙は時間が掛かるのがネックだな…。今はどうにも出来ないけどね。
後は
それから…何かあったっけっ?
―そうそう、後はまず米から米麹を作ったんだった。何に使うのかって?それは勿論、味噌!
大豆、塩、そして作った米麹を混ぜ、試行錯誤を繰り返しようやく味噌と呼べる物が完成した。まあ、まだまだ改良は必要だけどね。そしてどの世界にも必ず優れた人は居る。味噌作りのプロフェッショナルになれる人達にも出会えた。彼女達が一段階も二段階も上の味噌に仕上げてくれるのは間違いないだろう…。勿論キャッチフレーズはこれだ!
『マル○メマル○メマル○メマル○メ〜♪マル○〜メ味・噌っ♪』
なんでマル○メなのとよく聞かれるがそういうもんだからという事で話は通した。こちらも爆発的に売れて広まった。う〜ん、味噌汁最高!味噌味の料理も最高〜!って、事で勿論レシピも一緒に公開している。それも人気に火を点けた要因かもね…。
そういう感じで一気にお金を稼いだ。稼いだお金の一部は使い道を最初から決めていた。何に使っているのかはもうすぐ明かせると思う。
思い返すとそれ位かな。えっ…?ティアとの事をもう少し聞きたいって?そんな事聞いてどうするのさ…。まあ、この国のお姫様だしみんな気になるか…。
ティアとは手紙のやり取りをしているよ…。直接会ったのは3歳に会った時以来会えていない。忙しすぎて…。多分だけどティアも成長してまた可愛く綺麗になっているんではなかろうか?そういえばレイラの事を手紙に書いたら、レイラの事ばかり訊ねられるんだけど…多分アレかな?友達になりたいのかも知れないね。
とにかく近いうちに王都にも行かないといけないのでその時に会えるといいな…。
思い返すのはこれ位かな…?よし、今日も一日頑張りましょうかね!
*****
あとがき
本日も日間ラブコメランキング3位ありがとうございます!皆様の応援のお陰です!本当にありがとうございます!
それにしても上位の方々が凄すぎて1位には中々上がれないものですね(泣)本当に上位の方々凄すぎる…。
夢の1位に一回だけでも少しでも面白ければ下部よりポチッと宜しくお願いします!一票一票がホント大事なんですぅ〜!
って事で引き続きこの物語を宜しくお願いします!
美鈴
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