(三)
玄関ドアを開けて拓弥は翔太を連れて部屋に入った。
部屋では灯りがついていた。ベッドでは実奈美が布団に入り、こちらを観察していた。
「あら珍しい。拓弥がつぶれるなんて。まあ普段は家でしか飲まないもんね」
血の気が引き真っ白になった拓弥の顔を見て、実奈美が言った。
掛け布団を掛けてはいるが、ちらりと見えている肩は、何も着ていなかった。下着すらも。
翔太は慌てて「それじゃあ、僕はこれで……」と帰ろうとした。
拓弥はすかさず翔太の手を掴んだ。
(続く)
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