(二)-11

 初夏の頃出会った拓弥と翔太は、押田社長の判断で常に二人ペアを組んで仕事をすることになった。五月に行った取材の企画は、駅や商店街などで無料配布される『サンロード・スタイル』に掲載された。

 その反響は大きく、拓弥と翔太の二人についての問い合わせが事務所にチラホラ入るようになっていった。

 そしてついに八月、二〇代以上の女性をターゲットにした女性誌である『シャンシャン』の表紙モデルをやってみないかとの打診があり、仕事を受けることになった。


(続く)

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