(一)-6

「それで早速二人の初仕事のことなんだけど……」

 そう言うとおばさんはホチキスで留められた書類を拓弥たちの前にそれぞれ出してきた。

「そこに訪問先と、何をするかを簡単に書いて置いたから。カメラマンと一緒に回ってきて、感想などをメモしてきてくれないかしら。あとはうちの谷川が上手く書くから」

 そう言うと、部屋の奥からカメラを持った中年の男性が現れた。

 こうして拓弥たちのアルバイトが始まった。同時にこうして拓弥は翔太と出会ったのであった。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る