第4話 「 ブス 」

 ブスにだけは惚れまいと思ったいた。ブスとどうにかなって、あとで友だちに笑われたら大変だ。そう思っていた。

 学年が一つ上がって、同じクラスにすごいブスが来た。ボクはその子に言った。

「寄るな、ブス」

 その子は困ったように笑っていた。


 先日同窓会でその子に久し振りに会った。すると男の同級生がその子に「おい、ブス」と笑って言った。酒が入っていたボクはいつの間にかそいつをなぐっていた。

 彼女はやっぱり笑ったままだった。

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