第43話

これは……

俺はフェリスさんと『魂兵作成室』に来ている。

台座が光っているのだ。


一般兵 Lv1 : 100

剣兵 New(不可) Lv1 : 500

槍兵 New(不可) Lv1 : 500

魔法兵(炎)(不可) Lv1 : 1000

パンツ(白) Lv2 : 500

パンツ(黒) Lv2 : 500

パンツ(赤) Lv2 : 500

パンツ(水色) Lv2 : 500

パンツ(緑) Lv2 : 500

パンツ(黄色) Lv2 : 500

パンツ(ピンク) Lv2 : 500

ブラ(白) Lv2 : 500

ブラ(黒) Lv2 : 500

ブラ(赤) Lv2 : 500

ブラ(水色) Lv2 : 500

ブラ(緑) Lv2 : 500

ブラ(黄色) Lv2 : 500

ブラ(ピンク) Lv2 : 500


おかしな項目がいくつかある。

新しくできた『剣兵』『槍兵』だ。

新規で出てきたにもかかわらず、(不可)になっている。

条件が満たされていないということだろう。


俺は『剣兵』をタップしてみる。


【剣兵の作成にはパンツとブラをコンプリートする必要があります】

【兵科に適切なエルフの協力が必要です】


!!

ちょっと待て……


パンツとブラのコンプリートはわかる。

前もそうだったからな。

やっかいだが魂があれば解決できる。


しかし、兵科に適切なエルフの協力って……

トヨワさんだよな。


今考えれば、フェリスさんが炎魔法を使うことができるから、『魔法兵(炎)』が出てきたってことだ。

だから、近接戦闘が得意なトヨワさんの強力で『剣兵』や『槍兵』が出現したのだろう。


「どうかなさいましたか?」

「い、いえ……」

あ。

まずいな。

正直にいえば良かっただけなのだが……


そして、もう一つ気になることがある。

これまで作成可能だった『魔法兵(炎)』が(不可)になっているのだ。


俺は『魔法兵(炎)』をタップしてみる。


【施設レベルが不足しています】


なるほど。

施設のレベルに応じて、特殊な兵士の数が増えていくってことか。

今は施設レベルが2なので、『魔法兵(炎)』は2体までしか作成できない。


「施設レベルが不足していて魔法兵は作成できないようです。

 まずは一般兵ですね」

「は、はい……」


□□□


しばらく遺跡で石材装備を作成し続ける。

そして、その間に魂兵を3体作成した。

さらに、そのうち1体は6時間かけてレベル2にしてある。


これで兵力が少し強化された。

おかげで、さらに必要な石装備が増えてしまう。


「今日はここで一泊しましょう。

 その間に装備品を整えて明日の朝一でシドル村に行きます」

俺はフェリスさん、トヨワさんに説明する。


魂 13015 / 毎時魂 380 / ゲート破壊数 34


残りの魂でできることを確認しておこう。

一般兵は明日の朝さらに一体作れそうだな。

けれど、作成したレベル1の魂兵はこの世界の一般的な兵士と同じくらいの強さだからな。

装備の作成が間に合わないと、先頭ではそれほど有用ではない。


次に素材を見ておく。


藁 2

石材 10

木材 10

綿 50

皮 New 100


施設レベルを2にしたことで、素材として『皮』が出ている。

俺は魂を100消費し、皮を生成する。


「あの、フェリスさん、トヨワさん」

「はい」

「なんでしょう?」


「この皮でリュックのようなものは作成できますか?」

「できますが、ここでは難しいですね。針や糸などの材料がありません」

「ですね」


「なるほど」

「シドル村へ行けば、なんとかなると思います」


「なら、明日の朝皮を持っていきましょう」

「はい!!」


シドル村から隣の廃村まである程度物資を持っていく必要もあるし、遺跡と村とで食料を運ぶのにもリュックはいくつかあったほうがいいだろう。


□□□


さらに一体の魂兵を作成する。

睡眠中にも一体の魂兵をレベル2に強化した。

そして、とうとう『魔法兵(炎)』のレベルアップが終わる。

これでレベル3だ。


魔法威力の確認だな。

「いくぞ」

「ホ!!」


訓練室で『魔法兵(炎)』の魔法の威力を確認する。


ゴオォォォ……


魂兵の前に40cm程度の炎の渦が出来上がる。


「ホ!!」


バゴォーン!!


カカシが燃え上がり、爆発する。

狭い訓練室では爆風がくる。

あっつい。


「や、やるな」

「ホ!! ホホー!!」

魂兵はドヤっているが、ヘンサッチほどの威力はない。

あとレベル1くらいで同程度になりそうだとは思うが……


そして、残りの魂は『肉体強化』だ。


肉体強化 LV27 : 7000


一般兵 Lv2 7体

一般兵 Lv1 2体

魔法兵(炎) Lv3 1体

魔法兵(炎) Lv2 1体


少しずつだが、肉体強化、兵力の強化が進んでいる。

あの兵士が家族を連れてくるまでもう少し強化できそうだな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る