うちの姉はちょっとヘン

土の骨

第1話 ちょっとヘンな姉

初めまして。妹です。

私の姉は家族間ではよく変だと言われていますが、外では全然違います。そのヘンさが少しでも周りにバレてしまえばいいと思うので書きます。


姉は私とは2つ違いの高校3年生。美術系の高校へ通っています。

女性にしては高身長で痩せ型なので、制服姿はマッチ棒みたいです。基本的に髪型はおかっぱなので、遠目から見るとなおさらマッチ棒に見えます。


高校では真面目くんを演じているくせに、家では全然違うんです。床に直接寝そべってスマホをしていたり、変な自己流の踊りを踊っていたり、鏡の前で練習した変顔を突然披露してきたり。。。。とにかくヘンな姉だと思います。


友達の兄弟づてに聞く、高校生活からは想像もできないようなヘンなことばかりしています。何故家でははっちゃけているのでしょうか。高校で真面目くんを演じている反動なのかもしれません。


両親はそんな姉を許容しているようで、特に注意したりもしません。面白がっている節を感じます。小さい頃から姉は少し変わっていましたから、慣れない方がおかしいのか。。。もう分からなくなりそうです。


一応姉としての自覚はあるらしく、私に甘かったり、何かと世話を焼いてくれます。不思議な姉です。


話は変わるのですが、家では柴犬を飼っています。もみじという名前なのですが、姉は普通にもみじとは呼びません。モチリヌス1世とか、モザンビークとか”も”が入っていればいいみたいに適当に呼びます。


もみじももみじで、呼ぶ声に”も”が入ってさえいれば振り向いてしまうのです。困った姉と柴犬ですね。


この間、姉が「ふふふっ君は可愛いね」と言いながらもみじの頭をぺろりと舐めているのを見てしまった時、少し引きました。どうしてもみじも黙って舐められているのでしょうか。後でもみじの頭を洗いまくりました。もみじは不満そうな顔をしていましたが、仕方ありません。


とりあえず今日はここまでで終わりにしておきます。

姉についての変な話はたくさんあるので、少しづつ書いていく予定です。

さようなら。



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