48.嫉妬

「せっかく告白しに来てあげたのに、何よその言い草は!」

「いや、お前の方がヒデー事言ってっからな!?」

「まだまだ言い足りない事いっぱいなんだからっ」

「おま、どんだけ!?」


 だって、とフー子はそっぽを向いて。


「が、頑張ってビキニ着たのに……太郎は見向きもしないで、武者小路くんとお揃いのブーメランパンツに釘付けだし」


 いや、お前のも見てたけど!?


「武者小路くんに抱きしめられて、顔赤くしてるし」


 後ろから押したの、お前だよな!?


「最近じゃあ、キラキラしてる武者小路くんに、キュンキュンしてるじゃない!」


 それもお前がお膳立てしてたんじゃん!!


「私の気持ち知ってるくせに、酷いよ!!」


 最近まで知らなかったわ!!

 ってか何で俺が責められてんの!?

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